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【映画感想】ブルーバレンタイン

男女のすれ違い、埋められない溝

ディーンとシンディ夫婦の、出会った頃と現在が交錯して進んでいくストーリー。あまりにも切なく過酷な現実。

ディーンは、計らずも他の男性とシンディとの間にできたフランキーを実の娘として受け入れ、愛情深く育ててくれているし、ディーンのその日暮らしの楽天的な性格は、出会った頃から変わっていないといえば変わっていない。
むしろディーンのそんな性格に惹かれたはずのシンディなのに、いつしかそんなディーンが嫌で嫌でたまらなくなってしまう。
男性が見たら100%ディーンに同情するだろうし、「これ以上どうしたらええねん・・・」状態だろう。
わかる、わかるけど、シンディの絶望的に冷め切った気持ちもわかる。
こうなる前に二人にはもっと努力が必要だった。

シンディがディーンを見る目がもう冷めきっていて、修復不可能であることは一目瞭然。
それでもディーンはなんとか修復しようとラブホテルに誘う。
翌日、急な仕事で先にホテルを出たシンディの職場に乗り込んで、めちゃくちゃなふるまいをしてしまうディーン。これが決定打となって破局。

結婚生活の終わりをリアルに表現している。だいたい離婚にいたる夫婦の最後ってこんなもんだろう。
ついつい私が感情移入してしまう「家庭崩壊もの映画」の一つです。

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