雨季ファンファーレ
朝からざばんざばんと雨が降っている。
雨季突入のファンファーレがやまない。
夏の終わりに日本に帰国した時に、大雨に打たれながら男女3人で海にダイブした、無敵に楽しかった時間が蘇ってきた。
この瞬間の気持ちや景色は、きっとわたしのお守りのようなものになるんだろうと刹那を噛み締めた記憶がある。
「子供頃からこの海を知っている、だからどこからが(場所や状況)危ないかわかるから大丈夫。」
と友人は言っていたけれど、本来人間てこうゆう感覚を持って生きていたよなと思った。
生きる理由にも死因にもなりえる劇薬のようなこの2人を、わたしは生涯ずっと大切に想うんだろうなと、激しい雨に2人を重ねて思わず1人で笑ってしまった。