聖者ムルィカはパンを食う
パンが好きだからパンを食う
食えないものにはこだわらない
こだわらないから怒らない
聖者ムルィカは黄昏れる
夕陽に照らされねむたそう
余計なものは見つめずに
風に撫でられうっとり顔
聖者ムルィカは柔らかい
目を合わせずとも怒らない
興味がないから怒らない
自分の世界を愛してる
聖者ムルィカはなにもしない。
好きなこと以外なにもしない。
食ったり、寝たり、遊んだり
それでもみんなに愛される。
空を見てるから愛される。
聖者ムルィカはふにゃふにゃだ。
ふにゃふにゃだから聖者なのだ。