認知症の始まり
今年の11月に93歳になる父。90歳のお誕生日を迎えたあたりから、認知症が始まった。
といっても、診断を受けたわけではなく、私がそう認識した。よく、物忘れと認知症はどう違うか?と話題になるけれど、粕かな差ではあるが、明らかに境界線があるように思う。
物忘れは私でもよくある。肝心なものを買い忘れる、人の名前が出てこない、食べようと思ってチンして忘れて後で発見する、、などなど。これも認知症の前段階のMCIのうちかもしれないけれど、でも「認知症」は明らかに違う。
今までできていたことが、できなくなる。思考が壊れる、といったほうが近いかもしれない。
父の場合は、まず、お腹がすいた時に、冷蔵庫の中に何かあるかな?と冷蔵庫を開けて中を確認することができなくなった。直ちにスーパーに買いに出かけてしまう。買ってきたものを冷蔵庫に入れる、ということもできなくなった。
これが一番最初の「あ、認知症だ」と認識した境界線だった。
つづく。