岩屋観音の来歴 3
むかし むかし
竜王はおさないわが子を
べろんべろん舐めるように
かわいがっていたと
あるとき その子が病気になった
竜王はあちらこちら
飛びまわり泳ぎまわり
治療を頼み薬を求め
自らも看病に明け暮れた
にもかかわらず
病は日ごとに重くなり
子はやせ細るばかりだった
このままでは死んでしまう!
竜王は悲しみ悶えた末
観音様におすがりした
お願いです
この子を救ってください
竜王の大きな目から
涙が滂沱として流れた
このときから
毎晩
岩屋山の洞のそばにある
松の大木に
灯りをつけて
祈願した
竜王の願いがとどいたのか
病はやっと快方に向かった
子が元気になってからも
夕暮れになると
竜王はその松の大木に
灯りをつけて
観音様に感謝の気持ちを届けた
それでその松を
「竜燈の松」
と呼ぶようになったと
この「竜燈の松」は
昭和の初めの頃には
観音堂の傍にあったらしいが
今では切り株すら見られんのう
(つづく)
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みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
各地で被害をもたらした台風10号も長い散歩をしながら
通り過ぎました。
雨が降ったり止んだり、ごみ出しも雨の中でした。
とりあえずホッとしています。
今週は、岩屋観音シリーズの3回目です。
過去の写真をあれこれ見ながら
選んでいるのですが、
岩屋観音にこんなにも自分が親しみをもっていたのかと
気づかされます。
岩屋観音だけでなく、
西から東へと連なる丘陵と景観を
高架産業道路建設から守りたいと
地味に活動しています。
関心のある方は、
「浜松湖西豊橋道路を考える会」のホームページも覗いてください。
来週も水曜日か木曜日に更新する予定です。
また見に来てください。
私もみなさんのページを訪ねます。
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noteへの投稿から生まれたフォトポエム集です。