並木道の秋
とうに収穫期を終えた
がらんとした田んぼでは
小鳥たちが群れて
せわしく地を啄んでいる
朝の静寂が辺りを包む
にわかに
飛び立つ小鳥たち
羽音が重なり合い
散らばる
ケヤキ並木が
ほのぼの燃える
澄んだ空
小鳥たちの群れが
弧を描いて翔けていく
こっちへおいで
雨上がりの
湿った歩道に
ケヤキの樹間を
透り抜けた陽光が
あかるい線を
幾本も引いている
暗 明 暗 明 暗 ・・・・・・
目映い光に
晒されては
木陰に隠され
また晒される
もっとこっちへ
姿かたちを現さず
樹上から舞い降りてくるのは
だれ?
ケヤキはほのぼの燃えつづけ
イチョウは黄金色に輝く
空はこんなにも高く
時は刻まれては融けゆく
宙は無限に拡がりゆく
いまのわたしが懐かしくなる
もっとだよ
一陣の冷たい風が
吹き抜ける
ゆらゆら
ゆらゆら
ケヤキの炎
ゆらゆら
ゆらゆら
影法師
さやさや
さやさや
葉擦れの韻の
降りそそぐ
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東海地方も晩秋を抜けて冬になった感があります。
寒さ対策をしなければなりません。
みなさんは、お元気にお過ごしですか。
今週のテーマは、
私の好きな並木道です。
現職時代に癒されていた場所です。
特別な空間でしたね。
愛知県と静岡県の境にある、
西から東へと連なる丘陵(弓張山地または湖西連峰)
とその景観、住環境を
高架産業道路建設から守りたいと
地味に活動しています。
ご興味のある方は、
「浜松湖西豊橋道路を考える会」のホームページを覗いてみてください。
県に提出したメンバーの「意見書」も
アップされていますので、よろしければご覧ください。
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noteへの投稿から生まれたフォトポエム集です。