岩屋観音の来歴 4
綱政
目を覚ましなさい
ここはもうじき大津波が押し寄せてくる
一刻も早く立ち去りなさい
一刻も早く
篤く信心する観音様が
夢に現れた
綱政は急いで家来たちに指示した
白須賀宿本陣を出立し
坂上にたどりついた
まさにそのとき
大津波が寄せてきて
宿泊していた本陣は
波に吞み込まれ
さらわれてしまった
綱政は観音様のご加護に感謝し
信仰心をいっそう募らせた
〇 〇 〇
宝暦4年(1707)
東海道沖で大地震が発生した
備前岡山藩主 池田綱政は
江戸からの帰国途中
白須賀(遠州)に宿泊していた
この伝説は
綱政の観音信仰の篤さを物語る
綱政の曽祖父・池田輝政は
三河吉田(現 豊橋)城主時代
岩屋観音を信仰した
孫の光政に子がないのを
岩屋観音に祈願し
誕生したのが綱政だった
綱政は参勤交代の折り
岩屋観音をたびたび参詣し
寄進もした
今でも
岩屋観音境内に
「宝永二年乙酉 歳初秋日」
と刻された手水鉢がある
岩屋観音に奉仕してきた大岩寺には
黄金燈篭や絵馬などが残されている
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台風10号の去った後
またまた暑い日が続きますね。
私の暮らす地方では、
午後から夕方にかけてのひととき、
少しだけ涼しい南風が吹き通るようになりました。
エアコンを点けていないので、
わずかの変化でもありがたく感じます。
みなさん方は、お元気でしょうか。
今週は、岩屋観音シリーズの4回目です。
岩屋観音の信仰にまつわる江戸時代のエピソードを
紹介しました。
叙事的な内容ですが、
詩としてのリズムを工夫したつもりです。
「つもり」だけになっているかもしれません。
なかなか難しい課題です。
岩屋観音を含めて、
愛知県と静岡県の境にある、
西から東へと連なる丘陵(弓張山地または湖西連峰)
とその景観を
高架産業道路建設から守りたいと
地味に活動しています。
関心のある方は、
「浜松湖西豊橋道路を考える会」のホームページも覗いてください。
来週も水曜日か木曜日に更新する予定です。
また見に来てください。
私もみなさんのページを訪ねます。
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noteへの投稿から生まれたフォトポエム集です。
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