![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148535820/rectangle_large_type_2_ddfa1db0644a8464da92af01aea14cd4.jpeg?width=1200)
巨石の来歴 3
![](https://assets.st-note.com/img/1721955161569-FdyIXZ6mfh.jpg?width=1200)
立岩の南の道路越しに
椀貸せ岩が横たわっている
村の祭りや祝い事で
椀や膳が不足したとき
この岩に願うと
翌朝には岩の上に揃えておいてくれる
そんなありがたい岩だ
この伝説は山林の営みを背景にしている
立岩を陽とすれば
椀貸せ岩は陰だろう
陽と陰の神威に
住民は守られていた
立岩と椀貸せ岩とを結ぶラインは
三河と遠州との国境を
霊力により守護していた
と言えないか
戦後に開発される以前
ここらは山林に覆われていた
鉄道の南を流れる梅田川は
もっと幅が広く
ワイルドであった
天へと伸び上がる立岩は
白狐の伝承よりもさらに遡り
人々に崇められていた
立岩には「八畳敷きほどの
鏡石」があったと
住民の言として
江戸時代後期の旅行案内に記されている
「いまはくもりて見えず」
「八畳敷きほどの鏡石」はどこにあるか
探索したことがあった
定かにはできなかった
ただその過程で
岩上の東側に
大昔には
すべすべつやつやしていたに違いない
チャートの岩肌を見出した
陽光を浴びれば
天空とまばゆく交信する巨石――
太古の立岩は
さぞかし威光を放っていたことであろう
![](https://assets.st-note.com/img/1721955237140-NDg93DFcxr.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721955342797-rWAw8ljB5R.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721955435077-6nvODoW2T9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721955519330-o7Sc4FOeOt.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721955574076-sR1JnRlWxd.jpg?width=1200)
△▼ ▲▽ △▼ ▲▽ △▼ ▲▽
今年も東北地方など、豪雨の被害が出ています。
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
みなさんはいかがお過ごしですか。
今回は、立岩のテーマの最終回です。
ここでは、私なりの立岩のイメージと
私見を織り交ぜています。
写真に「鏡石」を掲載しましたが、
今から20年くらい前のものです。
あくまでも素人の私の見定めの域を出ません。
でも、私は今でもここだと思っています。
来週も水曜日か木曜日に更新する予定です。
また見に来てください。
私もみなさんのページを訪ねます。
◆◆◆ ◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇
noteへの投稿から生まれたフォトポエム集です。
![](https://assets.st-note.com/img/1721955736064-2e191N3jEJ.png?width=1200)
Amazon ペーパーバック