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【サウナ】ととのイップスになった話

皆さんは、ととのイップスになった経験はありますか?


いきなり、何を言っているのか。
と困惑された方が多いかと思います(笑)

ととのイップスとは、今までサウナに入ったら整っていたのに、急に整わなくなることです。

イップスとは
緊張不安などによって、それまでスムーズにできていた動作が思い通りにできなくなる運動障害。スポーツや楽器の演奏など、腕・手首・指先を機密に使う場面で起こることが多い。

デジタル大辞泉 (小学館)


私もこれに苦しめられていた時がありました。

2年前に友達に連れられ、初めてサウナを体験しました。100℃近いサウナ室で汗だくになりながらこもり、それに耐えきれなくなった熱々の体をキンキンの水風呂で冷やし、後は身を任せるように椅子に座りながら外気浴を楽しむ。すぐに、外気用中にくる、全身の力が抜けて、モヤモヤしてた頭もすっきりするような気持ち良さ(整い)のとりこになりました。

そこからどうすればより整うのか、有名なサウナ施設を巡ったり、サウナや水風呂に入る時間を変えたり、追求するようになりました。

自分なりのサウナルーティンが出来上がり、自分もサウナーの仲間入りだなと思っていた頃です。


あれ、、、? なんでだ、?
全然気持ちよくないぞ、整わない、、、

いつもくるあの脱力感が全くありませんでした。その次も、その次も、整うことはありませんでした。


その日から、どうしたらまた整えるようになるのか、整いをさらに追い求めてサウナに行くようになっていました。

サウナ室には10分以上入ったほうがいい
水風呂は心拍数が通常になるまで入る
外気浴する前には必ず体を拭くべきである

など、いろいろな事を考えていました。
サウナ室や水風呂の温度や入る時間ばかり気にして、「整い」を過度に追い求めるがあまり、整わないことによる不安や焦りがあったと思います。

そもそもサウナにおいての整うとは、温冷交代浴によって交感神経と副交感神経が交互に刺激され自律神経が安定する事だと言われています。

整うためにいろいろと考えることが、かえって不安や焦りにつながってしまっていたのです。

そのようなことに気づかせてくれたのはある方の言葉でした

若者よ、サウナを信じるな。
ととのうとは何か?ただの言葉だ。
特別な状態を追い求めてはいけない。
なぜならそんな状態はこの世に
存在しないからだ。

幸せを信じ求めることが、
幸せでない苦しみを生み出すのだ。
サウナとは身体を温め、水風呂に入り
身体を休めるただそれだけのことだ。

そこにあるのは安らぎと喜びだけ。
それ以上求めてはいけない。
あるがままにその安らぎと喜びを
感じていればいいのだ。

サウナを信じるな、
サウナを信じるな。

ドラマ「サ道」第12話「サウナとは?」


サウナブームの火付け役になったサ道に登場する 蒸しZ の言葉です。

整う状態を過度に追求してしまうことで、癒されるということ、身体を休めるという本来の目的を忘れてしまい、結果的に整わなくなってしまうのです。


このことを学んだ日から、
整うという特別な時間を追い求めるのではなく、何もしない、何も考えないでよいサウナの醍醐味を楽しむようにしました。

すると、肩の荷が下りた気がして、以前よりも遥かに気持ち良くサウナに入ることができました。






大きな快楽や幸せな状態を追い求めるがあまり、身近にある幸せに気づけなくなってしまう事は、サウナ以外にも共通することだと思います。
ひとつの楽しみに固執せず、たくさんの楽しみを見つけることが、より楽しむ秘訣なのでは、と密かに思いました(*^-^)



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