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アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 7

この日の午後は、夫のほうがトリートメントの始まりが遅かったため、先にやってもらった私は、部屋で1人待機することになった。

アーユルヴェーダの好転反応なのか、体が重い。本来なら自由な時間に観光に行くなり買い物に行くなりしたいところだが、なかなか動く気になれない。
これには驚いた。アーユルヴェーダに好転反応があったり、具合が悪くなったりするなんて、誰も教えてくれなかったからだ。こんなにトリートメントしてもらっているんだから、疲れは吹っ飛ぶはずだ、私はそう思い込んでいた。頭が痛くなったり、体が重くなったりするなんて、想定外だ。
ただ、考えてみればトリートメントも体に負担があるというか、疲れる。だからまあ私が知らなかっただけで、よくある話なのだろう。

コテージのベッド



この日は5時から瞑想クラスもあるというし、部屋で休んでいようかとも思ったのだが、トリートメントのあと少し部屋で休んでから、自分を奮い立たせて、フロントに行った。

本来は、せっかくスリランカまで来ているのだから、スリランカ随一の世界遺産である、シギリヤロックにはぜひ行きたいところだった。しかし事前に尋ねたところ、シギリヤロックに行くためには、朝5時半に出発しなくてはならず、片道3時間かかるので、その日は1日潰れるのだという。当然、ヨガやトリートメントや食事は放棄しなくてはならない。
それではこの旅の目的から考えて、本末転倒になってしまう。ましてや今回のスリランカ滞在期間は、そう長くはないのだ。だから私たちは、シギリヤ観光をあきらめることにした。
しかしその代わりに、部屋にあったインフォメーションには、別のところへ行く半日ツアーの案内も載っていたし、トゥクトゥク市内ツアーの案内も載っていた。そちらなら参加できるか、フロントでまずは尋ねてみようと思ったのである。

いざフロントで尋ねてみたところ、半日ツアーは早く行かないと施設が閉まってしまうので、午後のトリートメントが終わってから出発では、遅すぎるそうだ。したがってこれも、午後のトリートメントを放棄しなくてはならないという。だったらシギリヤさえあきらめたのだから、半日ツアーにも参加しなくてもいいか、と思う。
その場合であっても、スーパーマーケットくらいは行ってみたい。トゥクトゥクで送ってもらえないだろうか? 
フロントで尋ねてみたところ、スーパーへの送迎は800スリランカルピー(約400円強)で請け負うという。それならば社会見学を兼ねてぜひ行ってみたい。(8に続く)

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