ハロプロ屈指の名曲、メロン記念日「赤いフリージア」を解釈する
私はハロプロのヲタク、ハロヲタだ。
今年でハロプロは25周年を迎える。その記念なのか、公式YouTubeチャンネルでは過去のMVが大量公開されている。YouTubeがまだなかった時代の名曲たちがどんどん公開され、私の日々の癒しとなっている。
本記事ではその中から、メロン記念日「赤いフリージア」について取り上げる。
この曲はハロヲタなら知らない人はいないであろう、名曲中の名曲。
リリースは2003年なので、ハロプロ初期の曲だ。しかし、数々の後輩メンバーたちに歌い継がれ、20年経った今でも愛されている。
この曲は、モーニング娘。6期メンバーオーディションの課題曲になったことで注目を集めた。
6期メンバーの「さゆ」こと道重さゆみちゃんが、この曲を卒業コンサートのソロパフォーマンス曲に選んだことも記憶に新しい。
かく言う私もこの曲が大好きだ。1人でカラオケに行く際は必ず歌う。数多あるハロプロ曲の中でもお気に入り度はかなり上位だ。
この曲の歌詞について自分なりに解釈しようと思う。
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この曲がどんな曲かと言うと、赤いフリージアの花束をくれた恋人への想いを歌った恋愛ソングだ。
曲調は明るく爽やかで可愛らしい印象だが、よくよく歌詞を聴いてみると、主人公の心の奥にある不安や葛藤が滲み出ている。
この主人公はピチピチの若者ではなく、ある程度経験を積んだ女性と解釈した。20代半ば〜30くらいかな。
冒頭、このフレーズで曲は始まる。
「信じるわ」ではなく、「信じることにするわ」であること。それがこの曲にとって1番の肝だと思う。
その心はこの後の歌詞を読んでいくと明らかになる。
主人公カップルはいわゆる倦怠期らしい。
付き合いたての楽しい時期は終わり、良くも悪くもお互いの存在が馴染んできた頃。他の男の存在を匂わせたら、彼は焦ってくれるのだろうか?そんな不安もよぎる。「ウソ」と言っているあたり、主人公は彼一筋なのだろう。間接的に主人公の彼へと気持ちを表現していて巧いな〜と思う。
「いつまでも赤いフリージアの花束をプレゼントしてほしい」とはつまり、「初めの頃のように私を愛し続けてほしい」ということだろう。きっと主人公は花束のプレゼントが相当嬉しかったに違いない。赤いフリージアは彼の愛の象徴だろう。
また、「誓う」というワードからは結婚も連想できる。付き合って一年なら、お互いいい大人だとしたら結婚を考えることもあるだろう。少なくとも、主人公は意識していると解釈した。
ここの歌詞、個人的に一番「いや、それな~~~~~」となった。
彼氏に将来の話を振っても、ふざけた答えしか返ってこない。
主人公はもっと真面目な答えを期待していたのだろう。それこそ結婚とか。
「私のこと大切なら、もっと真剣に考えてよ!」と思っているのだろう。
(ものすごい偏見ですが)
将来の真面目な話って、嫌煙する男性が多い気がする。まあ、女性側の話の振り方にも問題があるのだろうが。この温度差はカップルあるあるではなかろうか。
そして、彼を好きな意味が分からなくなる。
考えすぎて拗らせるパターンだ。とはいえ、嫌いとかではない。だからいつも通りデートもする。デートしたらしたで、それなりに楽しく過ごせる。
2番に入って、急激に主人公カップルの解像度が上がった気がする。
フリージアという花は色によって花言葉が変わるそうだ。
彼が主人公に贈った赤いフリージアの花言葉は「純潔」だ。
私は花言葉に明るくないのだが、「純潔」の花を贈るのはどういう意味なんだろうか?「純粋にあなたのことが好きですよ」的なニュアンスなのだろうか?
主人公の彼が花言葉まで把握したうえで贈ったのかは謎だ。
「歩きながらハンバーガー食べたい」とか言ってる男なので、把握していないのでは?というのが私の解釈だ。
お花屋さんで店員さんに勧められたか、主人公が赤が好きだからとか、そういう理由で赤いフリージアを選んだのではなかろうか。
でも、主人公は花言葉を把握している。「純潔」の花を贈って愛を伝えてくれたことを嬉しく思っている。彼が花言葉なんか分かっていなくてもいいのだ。なんだかんだ言いつつ、主人公は彼のことが好きなのだ。
色々と言いたいことはあるけど、二人のこれからを「信じることにする」。
これが「信じる」には出せないニュアンスなのだろうと思う。
大サビは1番2番サビと内容は同じだが、感じ方は変わってくる。
主人公は色々と吹っ切れて覚悟が決まったような印象を受ける。
そして最後は曲の冒頭と同じフレーズで終わる。
冒頭のフレーズの答え合わせが完了したかのうようだ。憎い構成だな~と感じた。
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恋愛でも恋愛以外でも、誰かのことを信じるというのは容易いことではない。
本当の意味での「信じる」というのは、盲目的に崇拝するのではない。不安や葛藤も飲み込み、自分が望まない結果になることも覚悟したうえで受け入れることを指すのではないだろうか。だから、「信じるわ!」なんて軽々しく言えないのだ。
この曲の主人公も彼との関係に不安がないわけではない。それでも彼との未来を信じたいと思っている。
この葛藤を表現するためのワードが「信じることにする」なのだと解釈した。
どうか、この主人公に明るい未来が待っていますように。
そう願わずにはいられない。
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この曲が好きすぎて、1曲で1記事作ってしまった。
ヲタクの超長い独り言を最後まで読んでくださってありがとうございました。
赤いフリージア、是非聴いてみてください。
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