育休から復職して1ヶ月。いまいちエンジンがかからない。
私は昨年4月に第二子となる息子を出産し、今年4月に育休から復職した。
私の職業はシステムエンジニア。上の子の育休から復職したときに時短勤務に切り替えた。そして、今回の復職からフレックス制度も併用している。
前回の復職では、保育園の洗礼により仕事を休んでばかりだった。とくに最初の2,3ヶ月は酷かった。「え?私だけ週休3日制?いや下手したら4日制!?」という感じだった。
今回も例にも漏れず、息子は保育園の洗礼を受けまくっている。息子から始まった発熱は夫と上の子に連鎖した。私はなんとか踏みとどまっているが、毎日ヒヤヒヤしている。葛根湯とビタミン剤を祈りながら飲む日々だ。
前回の経験から休みが多くなることは覚悟していたし、復職前の面談で上長にも伝えていた。ありがたいことに、チームの皆さんにも理解をいただいている。私の事情を考慮し、復職後しばらくは負担のない業務を振ってもらうことになっている。「負担のない業務」というのは数日休んでも問題ないような業務だ。だから、休んだからといって周りにフォローを頼むことも少ないのだ。
(もちろんチームの皆さんは緊急性・重要性の高い業務をバリバリこなしている。)
夫も仕事の都合がつくときは休んでくれるし、家事育児も進んでやってくれる。夫婦で協力してなんとか毎日を乗り切っている。
理解のある職場、頼りになる夫。
環境的には恵まれている。
でも、私は心も体もまだエンジンがかからない。毎日モヤモヤしている。
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1年職場を離れていると、色々と変わっていることがあるし、そもそも忘れてしまっていることも多々ある。
業務フローや担当するシステムの仕様など…確認することがたくさんある。
ただでさえ休みが多いのだから、しょうもないミスはしたくない。早く頭に叩き込んで成果を上げたい。
そう思っているのに、笑っちゃうほどに頭に入らない。モニターに映る情報は脳に入ることなく、景色の一部として通り過ぎていく。
前回の復職のときもこんなんだっけ?もうちょっとできてたような…?いや、記憶がないだけでこんなもんだったのかも…?
更に困っている、というか自己嫌悪に陥っているのは、質問や相談など急に話しかけられたときの対応だ。うまく反応できない。早く答えないと…という焦りから口は動くのだが、相手の質問に対してズレた回答をしてしまう。
「あ…ちがう。この人はこんなこと聞きたいわけじゃない。何言ってんだ私…!!!」
そう思っても、的を得た回答はなかなか頭に降りてこない。少し遅れてようやく会話が成立する。知らないことや忘れていることが多いのは覚悟していたが、思考の瞬発力が落ちているのはショックだった。
皆さん優しいので態度には出さない。でも私の心には相手の時間を奪ってしまった罪悪感、いたたまれない気持ち、羞恥心、不安感が残っている。
別に私が休んだって、成果を上げていなくなって、チームは問題なく回っている。私の担当は急ぎの仕事ではないので、休んだからって他の人にフォローを頼む必要もない。上長の素晴らしい采配でチームは今日も健全に稼働している。
でも私は心の中で「私って、いなくてもいいんじゃ…」とも思っている。こんな悩みは贅沢でわがままと分かっている。もちろん「ありがたい、助かった」という気持ちの方が多いのだが、自分の存在意義が分からなくなる瞬間があるのだ。
「会社やチームの役に立つこと」
私にとっての仕事の喜びはこれだったのだろう。だから、今の状況(=役に立ててない)に強くストレスを感じるのだと思う。
がんばりたいのに、物理的にも精神的にも上手くがんばれない。そんな自分にイライラしている。
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私の部署では週2在宅、週3出社の働き方になっている。体調や家庭事情で出社が難しい場合は在宅に切り替えることもできる。
つまり、子どもが体調不良で保育園に行けなかったとしても、自宅保育しつつ在宅勤務で乗り切るという選択肢があるのだ。
しかし、これは結構難しい。
上の子である娘が1歳クラスのとき。コロナで保育園が1週間閉園になってしまい、自宅保育しながら在宅勤務をしたことがある。そのときはストレスが半端なかった。育児も仕事も家事も全て中途半端。ぐちゃぐちゃの部屋でぐずる娘の相手をしながらの仕事は生産性もクソもない。職場にも娘にも申し訳なくて辛かった。
その経験があるので、できる限りこの選択肢は選びたくなかった。保育園に行けないのなら、仕事は休もうと思っていた。
…しかし結局は選んだ。
休みも多く、頭も回らず、チームに貢献もできず…
せめて稼働時間を増やすことで、自己嫌悪を和らげようとした。
案の定、全部中途半端になったが、休むよりは心穏やかなのかもしれない。何が正解なのか分からないけれど、試行錯誤していくしかないのだと思う。
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長々と書いたが、これといって解決策は思いついていない。
もう日にち薬しかないのだろう。
息子が保育園を休み頻度が減れば、徐々に良い方向に向かうはずだ。
今私ができることは必要以上に卑屈にならないことだ。ネガティブな方に思考が持っていかれたら、何か作業をする。noteを書くでもよし、運動するでもよし、掃除するでもよし…
とにかく考えることをやめよう。
今はモヤモヤしていても、一度エンジンがかかれば大丈夫かもしれない。
頑張りすぎず、ゆるくいこう。