詩 現代

現代

ペンなんてなくても文章の書ける時代に
女なんて口説かなくても検索すれば3秒で裸が見れる時代に
僕はあなたの裸がみたい
僕はあなたと詩を書きたい

自分で呼吸なんてしなくても生きていける時代に
レコードなんて探さなくても直ぐに音の流せる時代に
僕はあなたとたばこをすいたい
僕はあなたとレコードを探したい

トイレに行く時にスマホを忘れたその手持ち無沙汰が
僕はあなたへの愛情に似ているように思えた
あぶらだこを聞いた時のあの衝動が
僕はあなたの心拍のように感じた
歪んだ愛情は変わらず存在して
シド・アンド・ナンシーにはなれなくても
ヘロインなんてなくても
僕らはいっしょに呼吸を合わせている

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