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決めた進路
成人式の振袖も決まり、卒業式は袴での参加をした。
二次会はドレス?(よくあるひざ丈くらいのもの)
を着た。
担任にも何度か相談した。
一番行ってほしい「あなたは向いているよ、大丈夫」という
言葉はもらえなかった。
やっぱり私は向いていないんだな
と思った。
子どもが好きなだけでは、ピアノができるだけでは先生になれないと
痛いほど痛感したつもりだった。
実際は自分でできない理由を決めて
やりたくない人間関係に苦しむ自分を想像して
やめたのもある。
インターナショナルスクールは基準が高すぎて、
実習にも行けないという理由であきらめた。
英会話教室に電話をしたら、新卒で短大はと
電話対応の人に鼻で笑われた。
県外にでるお金もなく、(両親から反対もされる)
英語もあきらめたくない、家も出たい。
と考えた末、思い立ったのは”宮島の旅館で働くこと”だった。
外国人観光客も来る。島内に寮完備。賄い付き。
採用が決まった。
仲居として働く。
卒業前に渡された最後の成績表には、
”自分の進路に悩みぬいた2年間でした、
・・・(ここは思い出せなかった)・・・あなたはライラックの木だったのですね”と担任の先生からコメントが入っていた。
当時はどういう意味だろうとあまり深く考えなかったのだけど、
(担任は私たちの学年に対してあまり思い入れがないように見えていたから尚更。でも1度だけレポートをほめられたことがある。ニコニコしている先生の顔が真顔になったのを覚えているし、初めて褒められてうれしかった。)
この時を振り返ると決めて、入力していると仏図(ふと)調べてみようと思った。
いろんな花言葉があったけど腑に落ちたのは
「誇り」だった。先生がどういう意味でつけてくれたのかは
分からないけど、今の私の解釈は
「最後まで自分に誇りを持ち続ける」と思うことにした。
もう一つ調べて気に入った言葉があった。
”「ライラック」は美しい花で、心や体を癒す優しい雰囲気を持っています。”
私は花屋時代にある失敗をしてオーナーから花の生きようとする強さを教えてもらったことがある。その時の花も「ライラック」だった。
ライラックはとても繊細でいい香りがする。きれいでかわいい花。
春をいっぱい感じさせてくれる。今年は花屋さんでライラックを見つけて
いつも以上に心が喜んだ。失敗を通して学ばせてもらった始まりの花だと思っていたけど過去を振り返って気づいた今の方がしっくりとくる。
今の私はライラックのようになりたいと思っている。
いつもどこかしらで”誰かを癒したい”と思っているし
”癒される”とい言葉をもらうために考えているし、言ってもらえたら花が咲くかのように自分の心が、表情が喜び、やわらかくなるのがわかる。
いい香りと褒められるのが好き
いい香りに出会うと身に着けたい、自分の部屋に置きたいと思う。
繊細さの中にある強さにも憧れる。
”凛としている”という言葉を目にするだけで背筋が伸び
そう在りたいと思う。
柔らかく、優しくありたいとも思う。
またライラックのことが大好きになった。