職場での学び
先日、体調を崩した。
職場を休んでしまった。
次の日、なんとか立て直し、職場に向かう。
私の課のボスは、
「本当に、大丈夫なの??大丈夫じゃないよなあ。
無理しなくていいんだよ?
…でも、今日は来てくれて、ありがとうね。」
そう言ってくれた。
昨日休んでしまった、という罪悪感。悔しさ、ちょっとした不安感。
それらがぜんぶではないが、9割以上吹き飛んだ。
ひとことで、人の心を和らげることができること。
そんなボスに憧れました。
そのような人のもとで働けて、とても幸せ。
さて、その日は結構しんどいながら仕事をした。
職集での連絡伝達、その前に何度も
「PCの○○、フォルダの△△に入っている資料を開けて
開始を待っていてください。」
と言われていました。
私は、前日のこともあって、聞いていたけれど
聞き逃してしまっていた。
そして、連絡伝達開始。
聞こえていた資料の場所が、わからなかった。
進んでいく伝達事項。回らない頭。
わからない言葉が飛び交う中、
隣の主任に
「すみません、資料どこか教えていただけますか…。」
私だったら、
「なんであれほど言われていたのに、開けていなかったの?」
とあとから叱るだろう。
しかし、主任は
「一緒に画面見て、確認していけばいいよ。」
嫌な顔をひとつせず、資料を見せてくれたのだ。
許す。ゆるゆるとする。
少し違うのかも知れない。
でも、ミスは誰にでもあるだろう。
ひとのミスをひとつひとつ、しらみつぶしのように
チクチク刺す必要は、ないんじゃないだろうか。
まあ、いいか。
おかまいなく。
とんでもないです、大丈夫ですよ。
一瞬の笑顔と、ふわふわ言葉。
これだけで救われる誰かがいる。
その連鎖は、きっとまた次の隣の人をあたためる。
あたたかい場所、あたたかい人間関係。
それを繋げているのは、あなたかもしれない。
バトンを繋いでいこうよ。
みんなで、許し合おうよ。
そんなあたたかい世の中をつくっていきたい、
職場で学んだ、そんな一日でした。