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『しない経営』とは⁈富山ものづくり見学へデザイン開発部のわたしが行った編 part2

こんにちは、
シューズメーカーリゲッタデザイン開発部の
ゆぴてると申します!


今回は、
富山の『ものづくり企業見学』へ行ったお話のPart2をお届けしたいと思います。

Part1はこちら


Part2(富山見学2日目)は、
富山の鋳物メーカー『能作』さんの見学へ行かせてもらいました。

『能作』さんとは

1916(大正5)年、
富山県高岡の地で鋳物メーカーとして創業。
(めっちゃ歴史長いです…!)

高岡銅器の伝統技術により、真鍮製の仏具、茶道具、花器などを中心に製造。

2003年からは錫100%の製品開発に着手。
現代のライフスタイルに合ったインテリア用品などの新製品を展開。

永年の伝統を守り継承しつつ、技術と素材を最大限に生かすデザインを探求されています。

『能作』公式HP↓↓↓

能作本社見学

入り口には鋳物のロゴ!


まず、
建物の外観から目を引きました…!
迫力満点。

この赤い屋根は
工場の炎をモチーフにしているそう!

入り口入ってすぐのロビーも圧巻。

銅器などの型を
ずらーっとガラス張りで映えるように展示。

我が社リゲッタで例えれば、
木型とか底の型とかに当たると思いますが、
魅せつつそこが倉庫にもなっている。
映える〜!

色んな形の型。
今回生野区から参加の
他企業の皆さんと合流。


まずは
能作さんの徒歩圏内にある
『富山県総合デザインセンター』
『工芸センター』を見学させてもらいました。

富山のものづくりで賞をとったものや、
現代のデザインに落とし込まれた車や日用品まで色々な展示がされていました。

歴代、賞をとった作品が展示されています。


伝統的な技術や歴史のあるデザインを、
少し視点を変えることで
『現代に新たな可能性』として広がるなと思いました。


すごい大掛かりなことじゃなくて、
ちょっとしたアイディアなことも多いんですよね〜!

能作工場見学

工場の入り口にかわいいイラスト発見!


まず工場見学をするために、イヤフォンを装着します。
案内してくれる方の説明を各自このイヤフォンから聴き、現場で働いている方の作業をじっくり見ることに集中できます。

スタイリッシュなイヤフォンが、
アトラクション感あり!

なんだか、わくわく。

まず鋳や錫を作る工場内へ入っていくと、
天井が高くて、埃っぽさなどなく、
無機質な建築デザインと機能性がバランス良い空間。

秘密基地みたい。
この看板かっこいい。
実際の現場ならではの臨場感!



その後は、
出来た鋳物などを加工する現場を見せていただきました。

職人さんがひとつひとつ削ってます!



スタッフの平均年齢も30代とのことで、若い方がたくさん活躍されていました!

錫は柔らかいので、
力の入れ方が繊細だそう。


見学させてもらった現場は、
全て『リアルな現場』なので、

『ここで作られている=品質へのイメージ』
だなと感じていて、
自然と見る側の『価値』を高めているんだなぁと思いました。

独特の色と形が魅力的!


その後、
能作の会長である 能作 克治さんのお話を聞かせていただくという貴重なお時間をいただきました。

能作会長のお話

今回富山見学にきた
生野区ものづくりメンバーの皆さんと。


会長は、18年現場で技術を磨いたのち社長になられたそうです。
『現場を経てから経営されてる方』って
実体験として見てきたものや感じたことが今につながってる気がしていいなと思います。

今の能作に至るきっかけの話で、
印象的だった話があります。

地元の親子が能作の工場見学にきたとき、
そのお母さんが子供に
『ちゃんと勉強しないと、こんな仕事する人になっちゃうよ』
と言っていたのを聞いて大変ショックを受けたそう。

先程の工場見学で、
職人さん、設備、作るモノに『かっこいいな』とか思う部分があった後に過去の話を聞くと、

『だから今に至るのかあ』と、
線がつながる感覚でした。

職人さん、かっこよかったです!



能作さんは
「しない」経営方針だそうで、

能作は「儲け」を優先しない→
「楽しむこと」を優先
能作は「社員教育」をしない→
「自分で気づかせる」
能作は「営業活動」をしない→
「営業される側になる」
能作は「同業他社と戦わない」→
「競争」ではなく「共創」

仕事を楽しみ、愉しむ!


質問コーナーがあったので、
『営業をしない、というスタイルでどうやってここまでシェアを広げているのか?それは運やタイミングですか?』
的なことを質問させてもらいました。

答えとしては、まさに運やタイミングは一理あるとのことでした。

そして営業をしないかわりに、
講演会やテレビ出演や雑誌などの活動を、会長や社長が多数こなしているそうで、
それによって知名度が上がり『営業』的な役割をもっているそうです。


なるほどですね。

代表的な作品たち。


ちなみに、我が社リゲッタでは
開発部が作ったものを営業部が売りにいったり価値を広めにいくスタイルなので、
営業部門がなくシェア率や認知拡大で成功されている話はとても新鮮でした!

何事もプロセスは千差万別、
答えや進むべきところは自分たちなりに見出していくしかないなと、、、、、
そんなことを感じました!

能作会長、
貴重なお話ありがとうございました!
(ちなみに、トークがとてもテンポよく聞きやすくおもしろかったのも印象的です…!)

そんな、我が社リゲッタの理念は、こちら。

『楽しく歩く人をふやす』


個人的にも共感できる、すごく好きな言葉であります。

ここで話すと長くなるので、
気になる方はこちらを是非ごらんください!↓↓↓


今回の富山見学で、
自社以外の企業や人や製品などを見るうちに、

改めて
『外からみた自分の会社、自分の仕事』について考えるきっかけになった旅でした。

リゲッタも(自分自身も)
まだまだ発展途上ではありますが、
逆に、、、
可能性のある部分がまだまだたくさんあるし、ここで止まっていてはいけないなと感じました。

たまには外にでて、現状を見つめてみると
普段は見えてなかったことに気づけるのかも。

おまけ

会長のお話を聞いたあと、併設されてる能作カフェにてランチをいただきました。
オーガニックなカレーランチ(エビのスープも)
美味しかったです!

錫でできた食器たち。


そして、カフェの横に直営店があります。
ついついお土産を買いたくなるくだりですよね。

ちょうど年末前だったので
お正月アイテムのディスプレイ。


観光として、ファミリーや友人と工場見学やワークショップ体験なんてのも、絶対楽しめると思ったので、
富山旅行を考えてる方はプランに組み込んでみるのはオススメですよ!

富山編Part2、これにて完結です!


ライター:ゆぴてる

大阪のシューズメーカー【リゲッタ】
デザイン開発部所属
好きな食べ物:たらこスパゲッティ

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