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パリに本当にあったお店とは?

パリオリンピックが始まりましたね。
豪雨がいささか残念゛てしたが
オリンピックに夢中になって
寝不足から起こる
熱中症にはお気をつけ下さいね

暑い夏、いまではハンディ・ファンが
主流となっていますが
ちょっと前だと団扇や扇子でした。

その扇子を最初に作った国、
どこだか、お判りですか?

扇子は、平安時代に
日本で誕生したものです。

文書の記述や保存に用いた
薄い木の板、木簡(もっかん)を
数枚持ち歩くために
片側を綴じて使用したのが
その起源です。

これを檜扇〔ひおうぎ〕と言い、
当時は、主に男性が公の場で
使っていました。

この檜扇が進化して生まれたのが
扇子です。

扇子はやがて中国に輸出され、
中国を通じてヨーロッパにも
広まって行きました。

ちなみに17世紀の
パリには扇子を扱う店が
150軒を超えるほどあって、
羽根で出来た扇やレースを
編み込んだ洋扇などが
生れています。

再び、日本の平安時代に話を
戻しますが、当時、扇は
あおぐという役割だけでなく、
儀礼や贈答、コミュニケーションの
道具としても用いられています。

具体的には
和歌を書いて贈ったり、
花を載せてプレゼントすることが、
源氏物語など、多くの
文学作品や歴史書に書かれています。

最後に松尾芭蕉の涼しい句を…

“冨士の風や 扇にのせて 江戸土産” 

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