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【クッキー】
一番長く愛用しているレシピは、
昔のオーブンに付属していた料理本。
そこに載っているクッキーのレシピが、
わたしのお菓子作りの原点。
何十年も使っているから色も変わっていて、
特にクッキーのページは広げながらお菓子を作るからシミがついてしまっている。
とても古ぼけているけど大切な本。
小さな頃から母が料理やお菓子作りを手伝わせてくれたので、5才の頃には一人でクッキーを焼いていたと思う。
生地をあっちこちに飛ばして、小麦粉を撒いたりして掃除は大変だったと思うけど、止められることはなく自由にやらせてもらった。
クッキーを作る工程はどれも面白くて、
卵を割るのも、材料をぐるぐる混ぜて生地が変わっていくのも、粘土遊びみたいな型抜きも全てが楽しかった記憶がある。
子供だから手際はよくないので、クッキー生地はよく練られていてとても固かった。
今考えるとそこまで美味しい仕上がりじゃなかったと思う。
それでも、天板いっぱいに敷き詰められたきつね色のクッキーたちは自分で作ったから特別だった。
このレシピは今でも使っていて、何百回と作っているのに生地の仕上がりは毎回違ったりする。
卵のサイズが理由だと思うんだけど、柔らかくなったり硬くなったり。
だから上手く焼けたときはとても嬉しい。
型抜きはしないので、アイスボックスクッキーの作り方で手軽に作っていて、綺麗な丸型ではなくかまぼこ型の不恰好な形になる。
家族にも褒められる加塩の甘じょっぱクッキー、
これからもずっと作って行こうと思う。
材料 (天板1枚分 約30コ)
小麦粉(薄力粉)…130g
バター(加塩)…65g
砂糖…55g
卵…1/2コ
バニラエッセンス…少々
小麦粉をふるう
ボールにバターを入れクリーム状になるまでよくすりまぜ、砂糖を2-3回に分けて加える。白っぽくなったら、卵を割ほぐして少しずつ加える。バニラエッセンスも合わせる。
②に①を入れ切るように擦り合わせ、ひとまとめにしてから棒状に成形してラップに包んで冷凍庫で約30分休ませる。
5㎜の厚さになるように包丁で切り、160°で15分焼く。焼けたら粗熱をとる。
焼けるまでの香りもお家bakingの醍醐味!
作るのも楽しいし、みんなで食べるのも楽しいし
お菓子作りって素敵だなと思う瞬間。