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風邪の子は 元気ないない 虚弱の子

 さて、本日も東京はゴッ寒シティでございますが、いかがお過ごしでしょうか。
 子供は風の子といいますが、この寒さに園児たちが保育士さんに連れられて散歩しておりました。
 保育士さんは、エプロンに薄手のジャンパーやカーディガンを羽織っただけ、園児たちも手袋もはめず、コート類も着ず、スモック姿。
(寒くないのぉ‼)
 と思わず心の中で絶叫した低体温・低血圧・冷え性の三点セットの私でございました。

 私は、平熱が35度台半ば、35.4から35.6ぐらいです。低血圧――上が低くて下は普通からちょっと高めという振幅のなさ。
 ボーン・ツゥ・ビーで冷え性なので、風の子ならぬ、年がら年中風邪引きの子。冬場は、常に手も足もかじかんでいたので、親も逃げる雪女みたいな氷の手足でございました。マジで雪女の捨て子っちゃう? ってぐらい。
 それがデフォルトだったので、みんなも同じだと思っていたから、他の人が自分より薄着で、年中、鼻水も垂れなくて、手足も冷たくないのが不思議だった。それが通常の体温――平熱がそもそも違うからなのだと知ったときは衝撃だった。

 ちっちゃな頃から低体温 15で冷え性呼ばれたよ~ ナイフみたいに冷たくて触る者みな凍らせた~♪
(元ネタ:チェッカーズ『ギザギザハートの子守唄』)

 やさぐれて、思わず歌っちゃいたくなるぐらい、体感温度が人様とかけ離れたいた。今もだが。

 話戻りますが、このお散歩園児ご一行を見かけるたびに、保育士さんも園児諸君も、大変だなぁと思うんです。
都会の保育園や幼稚園には、校庭ならぬ園庭がないところが多いでしょうから、園児ちゃんたちが運動不足にならないように公道をお散歩するしかないんでしょうな。
 日々、同じ道を、バスは一日一度来る~の田舎のお巡りさんのごとく(元ネタは吉幾三氏『おら東京さ行くだ』)ぐーぐぐる。飽きそう。
危険な公道を分別が成長していない幼児を連れて歩く保育士さんは、毎日、ハラハラドキドキ、すごく神経を使ってるでしょうね。大変そう。マジで。
そう思うと、保育士さんが低賃金で社会的な地位が低いのが疑問に思えてくる。思うがままにならない、そして弱い個体である幼児の命を預かっているわけである。心理学の知識も、多少の医学的知識も必要である。加えて、警備員さんのように園児の安全にも気を配らなければならない。
あたしゃ、できんわと思っちゃう。
 本来は、学校の教員並の学位が必要なんとちゃう? とか思っちゃう。たぶん、世間の認識も制度も、昔のまんまなんだろうな。お母さんの代理っていう。
 保育士さんの社会的地位を考えていると、看護師さんの社会的地位が辿った道筋を思う。最近は、男の保育士さんも増えてきたけれど、昭和の昔は、看護師さんも保育士さんも女の仕事とされ、男がやるもんじゃないという変な偏見があった。
 今、看護師さんは、男女で問われる仕事ではないし、社会的地位もずっと高くなった。医学の進歩に従って、高度な知識が必要な仕事となったこともあろう。
 そんな風に、保育士さんの仕事も変わっていけばいいのに。

 ……などど、芋づる式にとりとめもなく思いながら、洟垂れ小僧ならぬ洟垂れBBAは、お散歩幼児様ご一行を見送ったのでございました。


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