映画を見た人たちに背中を押してもらった話（映画『カラオケ行こ！』）
綾野剛さんがすきです。
たった一言、これSNSで言えるようになるまで時間がかかりました。
配信でMIU404を見て、綾野剛さんのことを知りました。それまで俳優さんをすきになったことなんてありませんでした。
個人的には光の綾野剛さんが好きなので、野木作品の綾野さんを何度も見返しています。
現時点では、伊吹藍が原点にして頂点ですね……
人生で初めて、（同時に２人も！）推しという存在ができ、過去作品を追いかけたり、インスタを見たり、メディアに出るか確認したりして。３０歳にして初めて、そういう生活をしました。
推しが出るからという理由で「最後まで行く」を見に行きました。この人が出るから、という理由で映画を選んだのは初めてです。
矢崎、こわかったけど、詰めが甘くて憎めなかったですね…あとビジュアルがすき。前髪を真ん中でわけて眼鏡をしてるの本当に見惚れるくらい好き。だから常田さんとの対談（レッドチェアーだったかな？）もYouTubeで何回も見てます。
過去のバラエティ番組の切り抜きを見て、対談を見て、ああ、愛が溢れてる人なんだな、すごく誠実に仕事と向き合ってる人なんだなって知るたびに好きになって。
なのに。
SNS、特にXで調べると誹謗中傷の嵐。
何回もほじくり返して、人格を否定するような発言を向けられてた。
ねぇ、その人のこと、わたしすきだよ。
それが言えなかった。
時々、そういう発言もあった。でもそれに辛辣なリプがついてるのを見て怖くなった。
好きなのに、すきだって言えなかった。
長い物には巻かれたの。怖くて。初めて、推しだなって思える人だったのに。ショックだった。好きなのに、好きだって言えないのが現実なんだなって思うしかなかった。
知らないフリしたの。言わないと何も伝わらないのに。その他大勢って、虐めてるのと同じ側になるって知ってるのに。
自分の感情を否定されたくなくて、黙って、SNSから離れたの。自分を守るために。
もう一人の推ししか推してないですよって顔したの。だって怖かったから。
今でも、昔からファンだった人に申し訳ないなって思ってる。
あの時ちゃんと、勇気を出して好きだって言えばよかった。
今でもずっと、ファンだって言うのが後ろめたい。たぶんこの感情はずっと抱えていくんだろうな。
そして今年の１月１２日
映画「カラオケ行こ！」が公開しました
大好きな野木さんが脚本で、綾野さんが主演。
そりゃ見に行ってきますよ。公開して３日目くらいに行ってきました。
今や応援上映があったり、トラックが走るのが決定したり、すごく大きな反響のある映画になりました。それを支えたのが、見た人たちの「よかった」という声です。
映画を見た人が毎回絶賛するんですよ。
すごくないですか？
原作ファンの人が絶賛してくれた
外見は狂児じゃないのに狂児だった
ファンになった
演技がすごい
股下５ｋｍ（その他、足が長い話がたくさん）
色々な人が色々な言葉で褒める言葉がたくさん言ってくれた。
そのおかげで、新しくファンになった人たちが剛さんのことをたくさん話してくれるようになった。
どの作品がオススメですか？に優しく答えていたり。
ドラマや映画を見て情緒を狂わせてる初見感想を流したり。
写真集を買う人がたくさん居たり
剛さんのここが好き～！って話をたくさんしてくれてる
その意見が、TLから誹謗中傷を流してくれた。
剛さんのことを好きな人、褒める人がたくさん見えるようになった。
好きなことを、自信をもって好きだって言えるようになった。
同じ役者さんを好きなひとがたくさん居るのだと実感できた。
それがとても嬉しかった。
同じ気持ちの人が居てくれることに背中を押されて、やっと私も好きだって言えるようになった。
SNSを見るのが楽しくなった。
私が好きになった人のことをすきだって言ってる人たちを見るのが楽しいし、嬉しい。
だから私にとって、『カラオケ行こ！』は面白くて感動して綾野さんのすごい演技を見せてくれた大好きな映画だけじゃなくて、恩人みたいな映画になりました。
円盤が出たら買います。お金を差し出すしかできないのがもどかしいな…でも、それくらい特別な映画です。
この映画があったおかげで、剛さんを好きでいていいんだと前向きに信じられるようになりました。
やっと、こうして誰かが見ている場所で綾野剛さんがすきです、と言える。
これからは、好きだと言っていきたい。きっとそれは、同じように剛さんを好きになった人の背中を押す言葉になるはずだから。
綾野剛さんへ
役者を続けてくれてありがとう。
生きていてくれてありがとう。
負けないでいてくれてありがとう。
あの時、味方になれなくてごめんなさい。
貴方の自分に与えられた仕事に真っ直ぐに向き合うところがすきです。
貴方の仕事に誠実に向き合うところがすきです。
貴方の、誰かを褒める言葉が大好きです。
これからは、どうか少しでも健やかに生きていけますように。
綾野剛さんのファンの皆さんへ
背中を押してくれてありがとう。
たくさんの好きだって言葉のおかげで、私も好きだと言えるようになりました。
好きだって気持ちを後ろめたく思わなくなりました。
自信を持って、すきでいていいんだって思うようになりました。
本当に、ありがとうございました。
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