千枚田 棚田 ~撮影旅行よもやま話集~
棚田の風景はならば、絶対に秋の刈り入れ時に写さねばと、稲の刈り取り風景を、デジタル一眼レフカメラに買ったばかりのズームレンズを付けて、一人で観に撮影に行ったことがあります。
大きな機械は棚田に入らないので、中々大変そうでしたね。
でも畔に彼岸花が咲き、黄金色に稔った稲穂がとても綺麗な風景でした。
そんな『秋の棚田の風景写真』を眺めながら、旅行仲間と「真夏の緑一色の棚田も観てみたいね」って話がまとまりました。
石川県輪島市にある白米千枚田や、三重県熊野市にある丸山千枚田まで、わざわざ行かなくても、地元愛知県にも新城市に四谷の千枚田という、素敵な写真映えする棚田があるのですよ。
新城市ほど距離が近ければ気軽に写真撮影に行けますから、旅行仲間達と四谷の千枚田だけでなく、新城は『長篠・設楽原の戦い』などがあった歴史的に有名な場所なのです。
設楽原歴史資料館や長篠城址史跡保存館など、戦国の戦い史跡めぐりも折角だからしてこようと、出かけることとしました。
四谷の千枚田は、実際には420枚ほどの田らしいですが、高低差が200mもある石垣で区切られた田は、単に生産効率的に四角く区切られた田と違って、効率とは無縁の曲線が絵になる、緑鮮やかな絶景なんですよ。
四谷の千枚田説明によると、鞍掛山の中腹からこんこんと湧き出てくる水は、毎秒7リットルほどで涸れることも無く、昔から大雨が降っても濁らず、生活排水の混入もなく、石積み水路と透明感のある清水が三筋の沢として流れ、棚田を潤しています。
傾斜地山林を苦労して開墾し、構築された石積みは、鞍掛山の転石や山崩れで流出してきた石だけを積んだ棚田であり、また石積みの土地に家屋も建築しており、独特の石垣風景を呈しています。
これらの自然石による石積み棚田、鞍掛山、豊富な水が正面から一望できる素晴らしい光景は、訪れる人の心を和ませていますとのことでしたね。
写真撮影後には資料館等を巡りましたが、流石に所蔵・展示している火縄銃や古式銃が、その質・量ともに日本一の規模を誇っていると自慢するだけのことはあり、火縄銃の全てがここで分かってしまうような、凄い展示でした。
長篠合戦のぼりまつり(長篠の戦いで倒れた両軍将士の霊を慰めるために、関係将士の紋入りのぼり数千本を献植して行うまつりです)が毎年5月5日に開催されているそうです。
鎧・兜に身を固めた鉄砲隊による火縄銃の演武、勇壮な長篠陣太鼓が盛大に行われるとのことなので、春に田植え前の棚田とともに、おまつりを観に行くのもイイかなって思っています。
そう言えば、昔わざわざ山形県米沢市まで観に行った、大迫力の火縄銃!歴史絵巻を再現する『米沢上杉まつり』の川中島合戦を模したイベントも5月3日でしたね~。
火縄銃の発射音、玉込めはしていない空砲でしょうが、凄い大音響だったなー。
ネガフイルムで『米沢上杉まつり』の写真を写したから、探したり選ぶのが面倒だったので、デジタル写真化をして無かったな・・・
『米沢上杉まつり』も、また観に行きたいな~と思ってしまいます・・・