紅葉の綺麗なタイミングに出かけるのは中々難しい ~撮影旅行よもやま話集~
フイルムカメラを主機に、デジタルカメラをサブ機として使っていたころの思い出話です。
紅葉・黄葉の風景を求めて、彼方此方に出かけるわけですが、中々都合好く行くとは限りません。
仕事の休みのタイミングだったり、天候の都合だったり、紅葉・黄葉が今一つだったりと、現地に行っても自分が思い描くような綺麗な風景が、必ず写せるとは限らないわけです。
例え綺麗な風景だったとしても、フイルムカメラ&ポジフィルム(リバーサルフイルム)で写す場合には、特にシビアなので、結果は現像してみないことには判りません。
この日は日の出前に家を出発し、紅葉シーズンの千畳敷カールまで『青い空に映える紅葉・黄葉と宝剣岳』を写しに行ったわけです。
菅の台バスセンターの駐車場は、既にほぼ満車状態、駒ヶ岳ロープウェイに乗るため、『しらび平駅』まで行くバスに乗るための長い行列が出来ていました。
往復のチケットを買って、バスに乗るため長い列に並びます。
紅葉シーズンは観光シーズンなため、臨時のバスが随時出ていますから、1時間ほど待つとバスに乗車出来ました。
しかし、『しらび平駅』からロープウェイに乗車するにも、また長い時間待つこととなります。
整理券が配布されていたため、行列に並んで待つようなことはありませんでしたが、ロープウェイはバスほど臨時の増便は出来ません。
更に2時間ほど待つ必要があることが判ったので、『しらび平駅』からの散策路の先にある『日暮の滝』などを観に行きながら、待ち時間をつぶすこととなりました。
やっと整理券の番号を呼ばれ、満員のロープウェイに乗車して、『千畳敷駅』に到着です。
『千畳敷駅』でも帰りの整理券を配布していました。
駒ヶ岳・宝剣岳の頂上を目指してしまうと、今、整理券を受け取ったとしても、番号を呼ばれたタイミングに戻れず、間に合わないから意味が無いとも案内がありました。
千畳敷カールの近辺に居さえすれば、整理券を受け取っても、番号を呼ばれる状況に合わせた行動が可能とのことなのです。
私は今回頂上まで行く気が全く無いので、『千畳敷駅』の近くで写真を写した後に、早めに整理券を受け取りました。
千畳敷カールの遊歩道、散策コースは空いていれば1周45分~60分で歩けてしまいますが、観光客でごった返しているので、もっと時間がかかるでしょう。
私は『青い空に映える紅葉・黄葉と宝剣岳』の風景写真を写しに来ているわけですから、立ち止まって写真を写す時間が多いので、もっともっと時間がかかってしまいます。
可能な限り、登山客・観光客等が写真に写り込まない構図を、探す必要もあります。
遊歩道を歩いている観光客が映り込まないタイミングも、待つ必要があります。
更に宝剣岳と紅葉・黄葉がバランスよく写せる綺麗な場所も、探す必要がありますから、中々大変なのです。
そして整理券の番号が呼ばれるまで、何とか自分が納得できる写真を写そうと、千畳敷カールの遊歩道を右往左往歩き回りました。