【苦手なことも役に立つときがくる!】私が大っ嫌いだった授業の本当の学び
できれば、得意なことだけをして生きていたい。
しかし少なからず苦手分野に手をつけないといけないときがある。
苦手なことをしていると、「時間の無駄ではないか」「私の人生に意味があるのか」「やめたい」と悲観的思考の私は思ってしまう。
それでも、苦手ながらに取り組んだ経験はいつか役に立つのだと信じるようになった。
「いい質問」って一体なに?
大学2年生のとき、大講義室で300人以上が受講する授業(以下、授業Aと呼ぶ)があった。
ほとんどの授業が筆記試験や出席日数を重視するのに対し、授業Aは【いい質問をしたらもらえるカード】の枚数が単位を取るカギだった。
【いい質問をしたらもらえるカード】とは、
先生が授業中に「何か質問はありますか?」と聞くタイミングで手をあげ、マイクを渡されたら質問をし、先生がいい質問と判断するともらえるカードだった。
いい質問と判断されなければもちろんカードはもらえない。
先生は授業中に何度も「いい質問」という言葉を繰り返した。
私は300人の中で質問する緊張と、
授業中に質問を考えるストレスと、
質問内容によってはカードがもらえず恥をかくリスクを乗り越えなければいけない授業Aが、大っ嫌いだった。
それでも、授業内容から〈疑問に思うこと〉や〈興味があること〉をひねり出して質問をした。
いい質問を考えるのは案外難しい。
初めは闇雲に質問をして【いい質問をしたらもらえるカード】をもらえないこともあった。
それでも毎週「いい質問」を考え続け、【いい質問をしたらもらえるカード】をもらえたときは嬉しかった。
ただ私の中では「なぜこんな授業の仕方をするのだろう」とずっと疑問だった。
そして4年後、私は授業Aの先生に感謝することになる。
社会人に必要な「+αの能力」とは?
社会人に必要な能力を問われれば、なんと答えるだろうか。
経済産業省のHPでは次のような記載がある。
「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」は、学生の頃に度々学んできたし納得できる。
しかしもう一つ、大切な能力があることを社会人になって実感した。
それは質問力である。
私が社会人2年目のころ、上司からの指示に何気なく質問したことがあった。
「質問してやるぞ!」と思ったのではなく、本当に何気なくだったので内容はほとんど覚えてないが
上司も「確かに」と気づきになったようで
私も正しく業務に取りかかることができた経験だった。
そのとき、自然と質問を考える癖がついていることに気づいたのだ。
なぜだろう?と過去を思い返してみると、授業Aの記憶がよみがえった。
大っ嫌いな授業から学んだ、大切なこと
授業内容もさることながら、授業Aは質問力を鍛えていた。
今思い出しても、授業Aは大っ嫌いな記憶のまま残っている。しかし授業Aを真面目に取り組んだおかげで4年後、質問力として役に立った。
生きている限り、苦手なことに取り組まないといけない場面がこれからも幾度となく出てくる。
そのときは授業Aを思い出して、”いつか役に立つ“と希望をもって取り組もうと思う。
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