パフォーマンスを高めるなら完璧主義より〇〇〇〇!
パフォーマンスが上がらない?もっと上げたい?それなら!
仕事でのパフォーマンスを上げたいのに上がらない。
もしかするとどこかで完璧主義の考え方を持っていたりしないでしょうか。
完璧主義というところまではいかなくても、「こんなクオリティだとまだ・・・」など恐れなどを持ち優柔不断になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
完璧主義は、究極を追い求める姿勢はアーティストに近しい部分があり尊敬に値するのですが、それが仕事という局面においては足かせになってしまっている方をよくお見受けします。
完璧主義の方は、90点、95点以上にしようとするあまり細部にこだわりを持って取り組まれることが多いです。
もちろんその方のスキルや経験によって少し時間をかけて95点のレベルのものを出し、それで完成!GO!となることもあると思いますが、会社組織における多くの仕事は一人で行うものではないので、どうしても修正依頼やフィードバックを受けたり再考が必要になったりするかと思います。
そうなると自分の作品を否定されるような気持ちにもなるでしょうし、修正にもかなり時間がかかると考えます。
完璧主義が求められる職種や状況ではない限り、完璧主義を持ちすぎてしまうと、結果としてスピードが遅くパフォーマンスも高まらないという状態になるのではないかと考えています。
そんな方にオススメしたいのが、「巧遅拙速(こうちせっそく)」です。
これは完璧主義の方に限りません。もっとパフォーマンスを上げたいと考えている方にはぜひお試しいただきたいことです。
本日はこの巧遅拙速についてご共有します。
巧遅拙速って何?
「巧遅拙速」とは、完璧を目指して遅れるよりも、不完全でも迅速に行動する方が良いという考え方です。
「巧遅は拙速に如かず」という中国の兵法書『孫子』からきた言葉です。
完璧主義と巧遅拙速の比較イメージを例示したのが下記です。
完璧主義の方は、時間をかけて90%台までもっていきますが、途中からかけている時間に対してが質の高まりは鈍化していることが分かるかと思います。完成してからアクション、周囲との確認をやっと始めます。
一方、巧遅拙速の方は、クオリティが低い状態でも周りに壁打ちして、複数回繰り返します。周囲の声を反映させることで、ぐんと急速に質を高めることができるので、完成に向けてかかる時間がかなり短くなります。
上記はイメージではありますが、あなたの近くでもこのようなこと起こっているイメージが付くのではないでしょうか。
自分だけではなく、ご自身のメンバーやマネジャーを想起する方もいらっしゃるかもしれません。
巧遅拙速はなぜいいの?
巧遅拙速をなぜ勧めるのか、大きく2つあります。
①仕事のスピードが高まる
ひとつは先ほどもお伝えした通り、仕事のスピードが高まるからです。
スピードが高まれば、できる仕事の量も増やすことができ、より多くの業績を上げることにつながります。
また、特にVUCAの時代と言われる中、社会だけではなく会社内においても変化が激しくなっているようにAndyコーチは思います。(Andyコーチが働いている会社だけでしょうか。。。)
仕事にもかなりスピード感がより求められているように感じており、仕事が早いことは大きなスキルになってくると考えています。
VUCAって何?と思われた方はぜひこちらのnoteも合わせてご覧ください。
②周囲からの信頼につながる
まだまだメンバーシップ型の企業が多い中で、仕事はできる人に集まりがちになります。
大事な仕事ほど信頼を置ける人がアサインされるようになります。
Andyコーチは、仕事における信頼残高はかなり重要であると考えています。
巧遅拙速の方は周囲の信頼を得やすくなると考えています。
早い段階で周囲の意見を取り入れて反映させていく進め方で、多くの人とコミュニケーションを取れていますし、完成と本人が思ったときに、すでに周囲に壁打ちしているので根本から覆されることはあまりないことでしょう。
早い段階から状況を見せることで、特にマネジャーにとっては進捗を把握でき安心する材料になることでしょう。
一方完璧主義の方は、自分の中で完璧だと思ってから周囲に見せます。壁打ちというより発表というニュアンスでしょう。
場合によっては、「こういう観点もあるんじゃないか」と骨子から変更が必要になるパターンがあります。自分としては90点台と思っていたことが周りからすると50点だったというケースは大いにあり得ることです。
この進め方だと、完成といったのに質が低い…と、本人の努力は差し置いて仕事ができないと思われてしまう可能性があります。
巧遅拙速を実践するポイント
では、どうすれば巧遅拙速を行うことができるのか。
Andyコーチは巧遅拙速をかなり大事にして仕事をしています。どうやってるの?とメンバーに聞かれたことがあり、お話ししたことを共有できればと思います。
一例ですので、参考としていただければと思います。
まずAndyコーチはあらゆるタスクを皿回しのお皿だと思って捉えています。
よほどの曲芸師でない限り、皿回しは手2本でしかできません。
回せるお皿に限度があることは容易に想像がつくと思います。
だからこそ、自分の回すお皿を他の人にパスしていくことが必要です。
仕事は皿回し。お皿をすべて割らずに回し切るために、Andyコーチは主に3つのことを意識しています。
①基本即レス
チャットツールが仕事に導入されたことで、各方面から気軽に連絡が来るようになりましたよね。
基本的に内容にかかわらず即レスを意識しています。
なぜなら、チャットを返信するというのも立派なお皿になるからです。
自分だけでは対応できない場合はすぐに他のメンバーも巻き込んで指示や依頼をして、お皿を他の人に渡します。
相手の仕事を止めないというのも重要なポイントです。
②同時に二つのことはしない
マルチタスクが得意な方もいらっしゃると思いますが、複数のことを意識すると注意が散漫になり、一つ一人への対応が遅くなります。
同時に複数のお皿に意識を向けるよりも、1つのお皿に意識を向けた方が早く解決できるはずです。
脳内での切り替えを大事にしています。
③タスクはすぐに行動レベルに細分化する
タスクが来たときに、どんなタスクか、どんなステップがあるかなどを確認しない方がいらっしゃいます。
例えば、「~~の資料を作成する」というタスクが来たときに、TODOリストに入れて終わっている方です。
この場合、別の対応をした後にいざこのタスクに対応しようとするときに、最初に何をしようかと考えることになるかと思います。
巧遅拙速を目指すなら、タスクが来た時点で行動レベルで頭の中でも紙に書いてもいいですから細分化することです。
「~~の資料を作成する」のタスクの例だったら、締め切りはいつで、必要なデータは何で、そのデータは自分だけで取得できるのか、などを想像し、
・Aさんにデータ提供を依頼する
・資料の構成案をマネジャーに共有してフィードバックをもらっておく
・データが来たら情報をまとめて資料作成する
といった具合に行動レベルで細分化をします。
こうすることで、Aさんへのデータ依頼はタスクが来た時点で動かすことができるので、すぐにAさんにお皿を渡します。
Aさんにとっても早く依頼が来た方が時間の余裕があるのでよりよいでしょう。
巧遅拙速の注意点
もちろん早ければ何でもいいわけではありません。
何もない状態で壁打ちしても、壁打ちされる方からすると「どうしたいんだろう」「何を聞かれてるんだろう」となりかねません。
周囲に意見をもらう場合は、自分で骨子・たたきを軽く作って自分の意見を持つことが必須です。
また、早くてもチャットなどコミュニケーションが雑だったり失礼だったりしたら、信頼が得られるどころか、信頼を失墜させます。
コミュニケーションは、迅速に行う場合も5H1Wが分かるように、相手に伝わるようにを意識して丁寧にすることが重要です。
「どういうことですか」に対するコミュニケーションをする方が時間取られますからね。(笑)
マネジャー目線での巧遅拙速
マネジャーの立場でメンバーに対する巧遅拙速はかなり重要だと、Andyコーチ自身普段の業務で感じています。
特に、マネジャーからメンバーに指示するとき、メンバーから質問や依頼が来たときは、巧遅拙速を意識することでチームのパフォーマンスはかなり上がると考えています。
メンバーに指示するときは、早い段階で指示する方がメンバーがそのタスクに対応する時間が長くなり、余裕をもって対応ができます。
メンバーから質問や依頼が来たとき、マネジャーはいろんな県に巻き込まれるので多忙なのは理解しますが、メンバーからの依頼ほど早く対応する方が、メンバーの仕事(つまりチームの仕事)を止めずに済みます。
マネジャーが巧遅拙速を実践していると、見て学んでメンバー自身も巧遅拙速をトライしてくれる可能性がありますよね。模範になっていきましょう。
いかがだったでしょうか。
皆さんが巧遅拙速を実践する際に意識していることがあればぜひコメントで教えてください。
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