4,5月の外出自粛は、子供たちの睡眠を改善していた
はじめまして。
FindMe mama & kidsを運営している田原優です。
早稲田大学で体内時計と健康について研究をしています。
さて、皆さんや皆さんのお子さんは、朝に強いでしょうか?
それとも夜更ししがちで、毎朝学校や仕事に行くのが辛いタイプでしょうか?
体内時計からすると、世の中の人は朝型・中間型・夜型に分けることができます。
大体3:4:3くらいの割合です。つまり30%くらいの人は朝が辛い夜型タイプです。
最近の研究で、夜型は社会的に不利であることがよく分かってきました。
例えば、夜更し気味、寝不足気味、成績悪め、うつ傾向高め、太り気味、喫煙率高め・・・などなど、朝型の人たちに比べるとネガティブな要素が多いです。
そんな夜型の人にとって、今年のコロナ禍による生活変化はどう影響したのか、私たちはオンライン調査で調べてみました。詳しくはこちらの大学プレスリリース記事をご覧下さい。↓
特に、若い世代(10-30代)にかけて、平日の寝る時間、起きる時間が遅くなっていました。また、睡眠時間も長くなっていました。
これは、普段無理やり学校や仕事で早起きしていた証です。
面白いことに、休日の就寝・起床時刻や睡眠時間には大きな変化はありませんでした。
平日、特に夜型の人はそうですが、無理やり早起きするので睡眠不足になりがちです。
これが流行語大賞にもなった「睡眠負債」というやつです。
そのツケを返すために、皆さん休日に寝溜めしてしまうのです。
それがどうでしょう。コロナによる休校、リモートワークによって、早起きする必要が減ったので、平日の睡眠不足がきれいに解消していました。
また、休日の寝溜め、つまり遅寝、遅起きは、休日の夜型化を引き起こします。
これは、休日に時差1−2時間程度の上海に旅行に行っているのと同じ時差ボケ状態です。
この時差ボケが毎週続くと、それは肥満や生活習慣病に繋がると言われています。
コロナによる外出自粛は、この週末のプチ時差ボケも解消してくれていました。
いいですね。
要は、フレックス制で働く社会に変えていきませんか?ということです。
実は学校も始業時刻を遅らせることで、子供の睡眠やQOLが改善するといった研究結果が、近年世界各地で相次いで報告されています。
仕事や学校の開始も、その人に合わせて、朝型の人は朝から、夜型の人はお昼ごろから、でも良い。
少しでも夜型の人にも優しい世の中になるように、、、願っております。
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