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第24回 生産者とのいい関係


ー PROLOGUE ー

 2024年9月マンスリーゲストは、逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主 山本睦希さん・山本唯さん。神奈川県逗子市へ、逢いに行ってきました。

逗子駅からほど近くの場所にある逗子茶寮 凛堂 Rindo へ。日本茶にまつわる「いい」関係作りに日々取り組む日本茶専門店。どんな想いの込められた茶寮なのか、全5回に渡り、じっくりとお話を伺います。⁠⁠⁠⁠

 2024年9月マンスリーゲスト 逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主 山本睦希さん・山本唯さん

ー INTERVIEW ー

 鎌倉投信プレゼンツ「Finding the GOOD」今回のマンスリーゲストは、逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主の山本睦希さんと、山本唯さんです。引き続き宜しくお願いします。

(睦希さん・唯さん)宜しくお願いします。

生産者に会いに行ってみなければわからなかったことや、発見できなかったことが沢山あるかと思います。これまでの生産者との関わりの中で、印象深いエピソードはありますか。

(睦希さん:以下、睦)そうですね。どんな想いでお茶をつくっているのか、調べてもどこにも載っていないですし、やはり買っただけではわかりにくいかと思います。これは、とてももったいないこと。例えば、とある静岡の茶農家さんは、サバの骨や尻尾などを肥やしにして畑に撒いてます。静岡ではサバ缶の生産量が日本一で、生産時に出る大量のガラがゴミになってしまい、問題になっていたそうです。そこに目をつけたのが茶農家さん。サバの骨や尻尾などを肥やしにして、天然の肥料をつくり、山のお茶に、海のミネラルや旨みを入れていく。そうすることで、他には無い、唯一無二のお茶をつくっています。

(睦)その茶農家さんが、特に大切にされているのは、「循環」という言葉です。雨水が土に浸透して、地下水に流れて、海に流れ出る。やがて海は雲をつくって、雨を降らし、山に戻ってくる。その「循環」の中でお茶づくりをしているからこそ、肥料も、土も、まずは自分でつくってみようと思われたのだろうな、と衝撃を受けました。この方がつくるお茶は絶対に美味しいはずだと確信しましたし、その想いを、私たちは凛堂を通じて、お客様に伝えたいです。抽出された緑色の液体を見ただけではわからないストーリーが裏側にあります。実際に会いに行くことでしか感じられないストーリーをお話しながらご提供すると、お客様も喜んでくださいます。

逗子茶寮 凛堂でお茶をいただくと、まるで一本映画を観たかのような感覚になります。生産者の想いにも触れられる。それさえも、旨み、なのですね。

(唯)日本人はお茶をよく飲みますし、茶畑が意外と近くに存在はしているのですが、あまり目が向かないですよね。どんな場所でお茶が育っているのかわからない方も多いかもしれません。実は産地によっていろんな景色があります。手元にあるたった一杯のお茶から、そんな景色が伝わるといいなと思いながら、丁寧にお話させていただいています。

(【第25回 日本茶の魅力をいかに最大限引き出せるか 】に続く)


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ー Podcast ー

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ー CONCEPT ー

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「いい」を探究するラジオ番組です

ー PLAY LIST ー

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ー Instagram ー


写真家モロイユウダイ撮り下ろしインタビューショット
イラストレーターほりはる描き下ろし線画など
見つけた「いい」を集めています。

ー Youtube ー

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