![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158761511/rectangle_large_type_2_edb0fe81425aa4485ceb4ab34b866148.png?width=1200)
第25回 日本茶の魅力をいかに引き出すか
![](https://assets.st-note.com/img/1729501139-FoCIkutd60WUgOyeZciAQsSX.png?width=1200)
ー PROLOGUE ー
2024年9月マンスリーゲストは、逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主 山本睦希さん・山本唯さん。神奈川県逗子市へ、逢いに行ってきました。
逗子駅からほど近くの場所にある逗子茶寮 凛堂へ。日本茶にまつわる「いい」関係作りに日々取り組む日本茶専門店。どんな想いの込められた茶寮なのか、全5回に渡り、じっくりとお話を伺います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729510276-XgPQ1vZpY6s8GK2BnezSwqA3.jpg?width=1200)
ー INTERVIEW ー
鎌倉投信プレゼンツ「Finding the GOOD」今回のマンスリーゲストは、逗子茶寮 凛堂 Rindo 店主の山本睦希さんと、山本唯さんです。引き続き宜しくお願いします。
(睦希さん・唯さん)宜しくお願いします。
前半では、逗子茶寮 凛堂が始まったきっかけや、生産者との関わりについてお話を伺ってまいりました。ここからは日本茶の味への探究について伺います。先日、逗子茶寮 凛堂の世界観を堪能させていただきました。生産者の皆さんの想いを伝える伝え手として、日々、味の探求を行なっているかと思いますが、斬新で豊富なメニュー展開を拝見しますと、「季節」を大切にされているのかなと感じました。
(睦希さん:以下、睦)季節で変わるアレンジティーなど、日本茶のリストや、お菓子も季節によって変わります。そういった季節を感じられるものは、かなり大切にしています。逗子茶寮 凛堂は一日を通して日本茶を飲める空間です。基本的には喫茶店になりますので、お昼の方が日本茶のリストが多くなっていまして、夜に比べますと日本茶の種類を倍以上はご用意しています。その分、夜の時間帯は、バーのようにお酒も楽しめる空間になっております。ただ、夜でも日本茶を飲みに来られる方がたくさんいますので、お酒を飲みたい方も、日本茶を飲みたい方も、どちらも楽しんでいただけるようにしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729478908-XiA6mGlRsLzPhpcEaokNtOxq.jpg?width=1200)
基本的にはお二人が直接、お茶を煎じて出してくださるスタイルなのでしょうか。
(睦)そうですね。基本的には、私たちが必ず抽出してお出ししています。お客様は日本茶をご体感いただくだけの状態です。
最高の状態で出してくださる、ということですね。日本茶の種類によって、温度や抽出時間など、細やかに調整されていらっしゃるのでしょうか。
(睦)そうですね。一番に大切にしているのは、とにかく美味しいお茶をお淹れすることです。日本茶の種類ごとにやはり特徴がありますので、その特徴をしっかり引き出せるように、味や色など、魅力をしっかりお出しできるようにしています。そのためにも、自分の腕がブレないように、時間が空けばお茶を淹れて、いわゆる「カッピング」をします。
![](https://assets.st-note.com/img/1729510391-pY52VBe8qArWZntGskHQR0b9.jpg?width=1200)
(睦)何が一番難しいかというと、「言語化」なんです。どんな味わいで、どんな香りなのか、しっかりと自分の言葉で言語化してからお伝えしないと、お客様には伝わらない。この日本茶はこんな香りですよ、次はこう変わりますよ、と、細かくお伝えできた方が楽しいですし、その方が、飲んでよかったなとお客様も感じてくださると思います。だからこそ、私たちは「言語化」をとても大切にしています。
お二人で一つのお茶を飲み比べてみて、それぞれ言語化した時に、全く違うね、なんてこともあるのでしょうか。
(睦)ありますね!私は比較的、苦味や渋味に強いので、私自身は苦くないなと感じていても、妻の味覚からすると苦く感じるということはよくあるようで、そこはしっかりと微調整しています。1グラム減らしてみたり、数ccお湯を増やしてみたり、お湯の温度を変えてみたり。
![](https://assets.st-note.com/img/1729510608-N03TwmYQAba5v8B9UxGLjepH.jpg?width=1200)
日本茶の味わいはそんなに繊細なものなのですね。茶葉の性質は、保管時間の経過と共に変化することもあるのでしょうか。
(睦)そうですね。やはり生のお茶の葉を乾燥させたものが日本茶ですので、経過と共に変化はありますので、湿度や温度に細心の注意を払って管理しています。保存方法ひとつで、味にも変化が出てしまいます。
先日、初めて逗子茶寮 凛堂にお邪魔させていただいた時、人生初めて、お茶の葉をそのまま、かじらせていただきました。初体験でした。
(睦)お茶って、私たちの身近にはあるのですが、飲むことはあっても、食べてみることはなかなかないですよね。飲む以外の体験はなかなかできない。なので、私も初めてお茶の葉を食べた時は驚きでした。普段は体験できないことを体験できるのが、専門店の面白さであり、強みでもあると思うんです。なので、できるだけお客様に新しい日本茶体験をしていただくことをとても大切にしています。見て、触って、飲んでいただきながら、お茶が移り変わっていく時間を一緒に楽しんでいただきたいと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729510639-d0VpFTrqgL4cBvXhnDls5ZI6.jpg?width=1200)
日本茶はお湯で淹れるものと思っていましたが、「炭酸やお酒で抽出しても美味しいですよ」と以前、山本さんに教えていただいて、自宅でもやってみました!日常的に日本茶を飲む機会が増えました。
(睦)お茶のアプローチの方法はひとつではないと思っています。お客様の好きなものに合わせてアプローチの方法をご提案すると、より親しみが生まれやすいのかなと思います。
生産者の皆さんの豊かなストーリーと共に、日本茶のある暮らしが定着したことで、生活そのものも豊かになったように感じています。唯さんも、凛堂をサポートしつつ、ご自身でもお茶にまつわる活動をひとつ立ち上げたそうですね。その話は、次回、ゆっくり聞かせてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1729510479-40xzPnBZGeRm8YqLbDXAyFcg.jpg?width=1200)
(【第26回 独創的な日本茶体験が織りなす日本の美 】に続く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ー Podcast ー
今回のインタビューを聴きたい人はプレイリストでチェック!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ー CONCEPT ー
〜これからの社会に本当に必要な「いい会社」に投資する〜
鎌倉投信が提供するラジオ番組『Finding the GOOD』
全国を飛び回りゲストとクロストーク。
ものごとの「よさ」とはどこにあるのか。
さぁ。「いい」を探す旅に出よう。
![](https://assets.st-note.com/img/1729501728-iGeEk8MKwuncUQNg5dbHC74W.png?width=1200)
ー PLAY LIST ー
これまでの放送は公式チャンネルプレイリストでチェック!
![](https://assets.st-note.com/img/1729502645-ACOGxP5THqi7Bp2n1wLhce6V.png?width=1200)
ー Instagram ー
写真家モロイユウダイ撮り下ろしインタビューショット
イラストレーターほりはる描き下ろし線画など
見つけた「いい」を集めています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729506793-JdKW9gw54Mpv7PIDmZtc0iEO.png?width=1200)
ー Youtube ー
収録前後の様子やインタビューの全貌をノーカット版で公開しています
![](https://assets.st-note.com/img/1729507506-gFLmwpukCiOvD9bXlQEsr6z7.png?width=1200)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼鎌倉投信 HP
![](https://assets.st-note.com/img/1734455953-cMlTQpF6ReaYivZ5UO8HSmqL.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729510094-G6W7Lv9BArRaHMfSixNs0heJ.png?width=1200)
▼鎌倉投信 X
▼鎌倉投信 鎌田代表Note
▼最新著書「社会をよくする投資入門」