【アイディア#25】7歳、はじめての投資は50円からでした
ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「パパとママの資産に投資」です。
■ 普段の会話から、「投資する!」の一言に
お金の流れが家庭の話題にあがるのは普通の光景。投資に関しても同じです。7歳と4歳の子どもと一緒にいて、ニュースや夫婦の会話で投資や株式という話になると、このような説明をしてあげていました。
「何かお店を始めたいとき、材料とかお店を建てたり、働く人を見つけたり、たくさんお金がかかるよね。そんなときに、株っていうチケットを配って、お金を集めることができるんだよ。集めたお金で、お店をやって、うまく売れたら、お金を儲けることができるよね。その儲けたお金で、チケットを買ってくれてありがとう、といくらかお金を返す仕組みになっている。だから、お店が儲かったら、チケットを持っている人はお金をもらえる。みんなチケットが欲しくなるよね。それで、チケットを色んな値段で売ったり買ったりするんだよ。」
こんなざっくりした説明を何度か続けていて、「株」だとか「投資」という言葉を知った7歳。どれだけ理解しているのかもまだ分からないですが。
娘の手持ちのお金が少なくなってきたころ。突然「投資する!」と言ったのです。「でも、投資って下がるかもしれないんでしょ。うーん、どうしようかな。やっぱりやめようかなぁ。でもやる!」といって50円を渡してくれました。
「投資する!」と言われて、どうしようか迷ったものの、特別ルールを設けて投資を体験させることにしました。
■ どれだけ理解できているか、は怪しいけれど…
その特別ルールは、このようなものです。
・私(ママ)の投資している投資信託や個別株に投資することにする
・その投資先の中で、一番値上がり率が高かったものと同じように、子どもが投資したお金が増える
値下がりがない、という甘々なルールです。まずは、お試し…ということでチャレンジが始まりました。
【6月20日】初めて50円を投資しました。とりあえず、本人の意向で1週間投資する、という超短期な投資です。約1週間後の29日、投資した日から比べて一番値上がりしたのは+4.1%でした。50円に当てはめると、52円に。本人にとっては「2円も増えた!」という感覚だったようです。
【6月30日】2円の値上がりに味を占めたのか、「1,000円投資する!」ことに。「もうちょっと待とうかな、今日はどうだった?」と先週とは違い、大金を投資したので気にしている様子。11日に「お金にする」と言うので、計算すると、1,000円は1,093円になりました。
【7月11日】その様子を横で見ていた4歳妹。「投資する!」と全財産の15円を渡してくれました。姉はやはり1,000円の投資(複利はまだ教えてません)。やはり1週間程度の投資で、19日に返すと、15円→16円、1,000円→1,034円になりました。
【7月19日】妹は投資には関心を持たなかったようですが、姉はまた1,000円を投資することに。
【8月22日】しばらく投資のことを忘れていた姉。突然買い物したい気分になったようで、「投資したお金、どうなった!?」と聞かれました。そこで、確かめてみるとなんと1,000円→1,588円になっていました(ストップ高の個別株のおかげ)。このまま渡しても良いものか…と思いましたが、渡すことに。
588円も増えたので、本人はニヤニヤが止まりません。「何に使おっかなぁー」と嬉しさが顔から溢れていました。軍資金の1,000円は残して、588円を使うことに。
残念ながら、投資で増えた588円は、全部ガチャガチャに消えてしまったのですが・・・(母としてはもっと良い買い物をしてほしかった)。約2ヵ月で投資を満喫(?)した7歳でした。
(このように嬉しそうにしてました)
■ Next Stepをどうするか?
今回、特別ルールでの投資をしたものの。課題は次のステップをどうするか。自身で何に投資をするか考えさせる、1週間ではなく長期の投資を体験させる、複利について教える・・・など、色々なことが想定されます。
でも、買い物が結局ガチャガチャになってしまったので、投資よりも消費を上手になることの方が今の優先度が高いかな、とも思っています。
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フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。
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