命を絶やす方法を知った、わたし
頭がぐるぐるして、夜中に目が覚めた。夫が帰ってこないことも理由ではあるけれど。
母は、前頭側頭型認知症の疑いと、精神疾患を持っている。2020年、コロナと同時に発症した。精神疾患はもう40年近くの罹患している。
長年母がお世話になっていた特養から、もうこれ以上預かることは出来ないと言われた7月。現実を受け入れがたく、あまり施設探しを積極的にできなかった。しかし、リミットを切り出された日から、母を受け入れてくれる施設がなく、不安になり奔走した。
相性が合わない人とは、とことん距離をおく母。私は末っ子として長年母のことを観察し続けたので、どうすれば良いのか、体がわかっている。そうしないと自分が愛される存在になれないと感じたから、かもしれない。
とにかく、新しい有料老人ホームで、母は介護拒否、暴言・暴力、服薬拒否、食事も摂らないらしい。困ったケアマネから連絡がきた。そして、内科医に見せたらすぐに入院加療しないと、という話になったらしい。覚悟はしていたが、入居して4日目の出来事。特養でも入居後1週間に連絡があったので、驚いてはいないが、とても有名な介護施設だったので、あまりに突然の申し出に驚いた。
また、この日々がはじまるのだと思うと、正直うんざりもした。任せても終わらない。どこかで聞いた。子育ても、終わりはない。ずっと続くもの。
母の世話は、いつまで続くのだろうか。考えたことは計り知れない。
今日、もっと強い薬を服用するようになると、どうなるのか先生に聞いた。
入院加療したら、どうなるのか、病院の相談員に聞いた。
精神を安定させる強い薬の副作用は、2つ。
足腰が弱り、車椅子になる
嚥下障害が起き、噛む力と飲み込む力が低下する
嚥下障害が起きると、普通の食事がとれなくなる
→ 嚥下食になる
→わりとすぐに嚥下食も食べられなくなる
→鼻からチューブで栄養を摂取するようになる
これは「死」だと思った。
世話を出来ないという事情で、母の死期を早めるなんて、そんな勝手な事、、命の尊厳はどこにあるの?と思った。しかし、現実問題として、私が自宅で母を看ることは、もう既に限界である。きっと、全てが崩れる。
病院の相談員さんを頼り、どうにか入院しない方向でふんばれないか
私に代わり、伝えてもらえないかお願いをした。そうしたら、施設側も時期尚早であったとも言ってもらえた。
人に頼り、生きていくと決めたのだ、私は。一人で抱えない。
どうなるか分からない、日々綱渡りで、ぐらぐら揺れるけれど、その状態の自分を受け入れる。そこから先は、わからない。
人の命をどう考え見つめるか。しばらく、考え続けることになるだろう。
頭の整理をしながら、記録に残せたら。良いのかもしれない。
noteを書いている間に、夫から連絡が来た。アイス食べる?と来たので、
ハーゲンダッツバニラと、たまごサンドを頼んだら、両方買ってきてくれた。