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2022年9月映画感想
皆さん、こんにちは。
もう10月ですね。そして今年もあと2ヶ月あまりとなりました。時の流れは早いものです。
今回は9月映画感想をお届けします。8月公開作品も含まれますが、9月に観たのでそのへんお許しください。
10月公開作品は、時の流れの関係で今のところあまり観られておりません。今後感想文がお届け出来るか心配です。もしアレがアレする時が来ましたら、そう思ってください。
では9月映画感想です。
『みんなのヴァカンス』
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8月公開作品ですが、9月に観たので感想言わせて下さい。
そもそもヴァカンスの概念がない万年労働者のわたしにとっては、なんか天国みたいでしたよ。なにも起こらない映画なんですが、徐々に芽生えていく不器用な男達の友情、ブロマンス、ドライブ感がたまりません。最終的に訪れる意外な結末に心温まります。
日本人でこれをリメイクしたらなんか生々しい話になりそう。こんな数日の何気ない若者の休暇が、これほどまでのカタルシスを生みだすとは。ギヨーム・ブラックはわたしの好きな映画監督かも知れない。
『彼女のいない部屋』
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同じく8月公開作品。
マチュー・アマルリック監督自らネタバレ禁止を宣伝していた作品です。そう言われると逆にムキになって結末から想像して観てやりました。
ハッピーエンド、バッドエンド、夢オチ、彼女は部屋にいた説、隕石が落ちて突然終了説など、ありとあらゆる結末を想像して鑑賞した結果、当然ながら集中出来ませんでしたね。
そうした意味でネタバレ禁止を見たら無心で望むべきと心に誓った作品。こんな妄想をしていた自分が恥ずかしくなるほど、作品は素晴らしいと思います。
『さかなのこ』
やはりのんです。
のんがいなければこの作品は成立しなかったでしょう。そしてのん以外のミー坊は考えられない。キャスティングの時点で成功していると思われる作品です。
『Bullet Train』
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面白く観ました。
「面白かった」というより知的な響きがあります。YouTuberが使用していたのを見て、最近お気に入りのフレーズとなっています。「観る」という言葉が入っているだけなのにグッと格式が高くなります。「面白かった」は、観るというより体験した!に近いんでしょうかね。
で、『Bullet Train』ですが、ホワイトデスって、かっこいいですよね。WHITE ✖️DEATH。シンプル言葉のカッコいい組み合わせってまだありそう。ブラックバースとか。ブラックライブズとか?
『LOVE LIFE』
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LOVE LIFEもそう意味でWHITE DEATHくらいカッコいいのです。
映画はそんなおちゃらけた自分がいて良かった!と思うくらいいろいろ考えさせられ、少しブルーになりました。いまだにうまく呑みこめていません。
『ヘルドックス』
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HELL✖️DOGSもいいですなー。
『百花』
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川村元気監督作品。
記憶にまつわる親子の物語です。記憶って不思議です。なんでもない光景を覚えていたり、意外と大切なことは忘れていたりするものです。そして記憶は必ずしも確かなものではないのかも知れません。
自分のなかで変えていたり、記憶と勘違いしているものもあるでしょう。
そうした意味で今この瞬間を生きることの重要性を改めて痛感した川村元気監督の力作。
『よだかの片想い』
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やはり中島歩でしたね。安定感すら感じます。これは中島歩が役に近づくというよりも、役が中島歩に近づいて来てるのでしょうか。よく演技のことはわかりませんが、とにかく彼にしか演じられないキャラクターが確かにあるように思えます。こうなると全く違うキャラクターを見てみたくなります。
『秘密の森の、その向こう』
みんな大好きセリーヌシアマ監督作品。9月作品の中ではダントツでしたね。このnoteを始めて8ヶ月くらい経ちましたが、じぶんの好きな映画ってかなり偏りがあることに気付きました。それは子どもが主人公の映画です。
なんて言ったって『となりのトトロ』がオールタイムベストなんですから。
『川っペリムコリッタ』
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見終わった後、白飯が無償に食べたくなる映画です。ごはんを美味しく食べる、食べる意味を知る、みたいな食の映画かと思っていました。
ある意味そういう内容なんですが、登場自分達の抱えるバックグラウンドが明らかになるにつれ、もう白飯のことは完全に忘れていました。
正直、あまり期待もしてなかったと言ったらアレですが、ものすごくよかったです。
そして何より一コマ一コマの絵が美しく、絵画を見ているようでしたね。とくに河原の瓦礫の山のショットは圧倒されました。白黒で写真にしても土門拳、植田正治だし、映画にしたら黒澤明だし。この瓦礫でそれこそ白飯3杯くらいいけますね。2022年マイ邦画ベスト10には確実に入りそうです。
ではまた来月!