歳を言い訳にはしたくない、歳をとってからも可能性は大いにあるんですね
今日も私のnoteを読んでくださりありがとうございます。
candy@です。
今日は私の母のことを書こうと思います。
80歳を超える私の母は若い頃から歌が上手くありませんでした。
声はいいし、声もよく通るし、声量もあるんですけど
リズム感、テンポ、音程があまり良くありませんでした。
はっきり言って音痴でした
そんな母がカラオケを習い始めてかれこれ20年以上になるんです。
ちょうど今の私の歳ぐらいからカラオケのレッスンを受け始めたんだな〜
私が結婚して家を出て少し寂しかったのか
はたまた音痴と言われ続けてたのが悔しかったのかはわかりませんが
私が気がついたら母はカラオケ教室に週に1回通うようになっていました。
習い始めて1年くらいした頃に母から
「今度、発表会に出るから家族で聴きにきて欲しい」と言われたんです。
私はたぶん母の習い事なので、内輪の何人かでの小さな発表会だと思っていたら
なんと○○○市民会館の大ホールが会場だと聞いてびっくりしました。
実家のある市のいわゆる成人式とかも開催される大きなホールです。
その時まで知らなかったのですが
母のカラオケの先生は昔、レコードも何枚か出された女性演歌歌手だったらしく生徒さんは100名近くもいたみたいでした。
そんな経歴の方があの音痴の母を指導してくれていたなんて!
可笑しくて想像できませんでしたが
とりあえず花束持参💐と要求もあり
私たち夫婦と長女は(二女がまだ生まれていなかった時でした)
神戸から花束とビデオカメラを持って市民会館へ駆けつけました。
ビデオカメラで撮影して欲しいというオファーも母からありました。これは夫の担当です。「ぶっつけ本番、1回かぎりやし失敗せんといてよ〜パパ」 夫はかなりのプレッシャーでしたね。
当日、母は3曲歌いました。
そして衣装も3回着替えました。
母はワンピース、着物そして最後はロングドレスを着て(プロのリサイタルか?)気持ちよさそうにライトを浴びて歌いました。
ドレスを着た時は頭にティアラも光っていましたね。
その時は孫が3人いたので(私の娘と弟の子供達)
歌い終わると一曲ごとに孫が花束を舞台へ渡しにいくように演出をしました。(まだ小さい頃です。お孫ちゃんがおばあちゃんのために大きな花束を抱えて渡しにいく、なんて絵になる光景でしょう笑)
大勢の観客の前で私の方が「ちゃんと歌えるんか」とドキドキ緊張しましたが
母は少し音程が外れたりテンポが遅くなったり速くなったりしたけれど
歌い終わると観客の皆さんから拍手喝采でした。
1年間のレッスンのおかげなのか以前よりもはるかに聴けるほどに上手くなっていました。
むしろ、あんな大ホールで多くの人の前で堂々と歌い切った母は私の目には輝いて見えました。
母が習って1年後のその年は、たまたまカラオケの先生の30周年記念の発表会だったから大々的に市民会館で行われたそうです。
とにかく生徒さんが全員参加で盛大な盛り上がりでした。
しかし私は他の参加者のことはほとんど覚えていないのです。
その演歌歌手だった先生のことですら・・・
でもスポットライトの中でキラキラしながら母が歌っていたステージだけは20年以上経った今でも鮮明に目に焼き付いています。
50代後半の私の歳くらいから苦手だった(下手だった)新しいことに挑戦した母
そんな母を見ていると歳をとってもやる気があれば上達するのだと教わった気がします。
567が流行るまでは週に一回カラオケを楽しんでいましたが、残念なことに昨年からは1度もカラオケ教室には行っていないそうです。
早く以前のように自由にみんなと歌える日がきて欲しいと願っています。
高齢の母には残された1日1日がとても貴重なのですから。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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