『人間の証明』/映画感想文
松田優作生誕75周年記念上映きたー!
こういうイベントごとの恩恵をふんだんに受けられるのは都民の特権。
ありがたやありがたや。
1. あらすじ
高級ホテルの近くで黒人青年が殺される。
その被害者が持っていた麦わら帽子と詩集を手掛かりに警察が犯人を追う。
2. 点数
58点
50年ほど前(1977年公開)の作品を評価するのは難しい。
松田優作びいきの偏見を排除すると、低得点にせざるを得ない。
冗長すぎるファッションショーシーン、ぶつ切り編集、笑っちゃうような音声と演技など、指摘点をあげればわんさか出てくる。
でも本作の楽しみ方はそこじゃないので!
豪華キャストとNYロケを楽しむ映画なので!
3. 感想
ファッションショー!
長い!とにかく長い!
体感40分
うどんだったらふやけて出汁に溶けてまうわ!
どうやら山本寛斎が協力したようで。。
オトナの事情なのね、わかりました、何も言わず退散します。
詩の解析
本作のカギとなり、象徴でもある詩
不思議な魅力をもつこの詩を解析しながら捜査が進む。
しかし、この捜査の進展が順調すぎる!
被害者が最期に残した言葉「ストウハ」は「Straw Hat」や!麦わら帽子や!
被害者の目的地「Kiss Me」は霧積や!
と順調に答えにたどり着く。
まぁ詩集と麦わら帽子は遺留品だし、それをヒントにしていけばたどり着けそうではあるんだけど。
物語のメインの謎解きなのにあっさり進みすぎなのよ。
これもすべて詰め込みすぎのせい。
キャストも相関関係もよくばりすぎで丼からあふれそう。
美しき日々
とまぁ批判ばかりをしても仕方ないのでね。
一服して若かりし頃の美人女優さんを愛でましょうや。
・竹下景子
当時ハタチ。女子大生でしょうか。
さすが元祖才媛女優、これはおじさんにモテますわ。
・坂口良子
晩年は娘の奇行が悪目立ちして、ハッピーセットで小峠が付いてくるという罰ゲームに苦しむ。そんなかわいそうなおばさんのイメージが強かったが、失礼いたしました。
現代にも通じる美人さんでした。
・岡田茉莉子
大トリはもちろん主演のボス。
当時44歳。色白の丸みを帯びたお顔から母性があふれる。
下を向くと藤原紀香に似てる。
なんと90歳を超えてご存命のようで。長生きしてください。