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透明人間マーロウ
2022年1月30日 13:16
中高生の頃、森の中を一人で歩き回っていた。テスト期間になるたびに、勉強のために図書館へと向かったのだけれど、大抵はやる気になれなくて、そのまま教材を置きっぱなしにして、窓から見えている山の中に分け入った。道はスイッチバックのような形で、急な斜面に張り付くように登っていた。ケヤキ、楠、ナンキンハゼ、モチノキ、、、様々な木々が空間を埋め尽くすようにびっしりと生えていた。足元にはノシランがあった