旧尾崎テオドラ邸
SNSの情報で、旧尾崎テオドラ邸という明治時代に建てられた洋館で、水野英子展を行っていることを知りました。
水野英子さんといえば、子供の頃大好きだった漫画家です。
旧尾崎テオドラ邸とは、かつての東京市長尾崎行雄の妻がイギリスからやってきた時に、彼女の父尾崎三良が建てた洋館でした。この建物を愛した漫画家山下和美さんが発起人となって保存プロジェクトを立ち上げ、移築、改修工事を経て今年3月にオープンした施設です。
それゆえにまんがに関する展示を行い、まんがに関するグッズ販売もしています。
以前書店で
「世田谷イチ古い洋館の家主になる」という本を見かけたことがありましたが、この著者が山下和美さん。
その表紙に描かれた水色の建物を見て、本物を見てみたいとも思っていました。
見てみたかった建物で水野英子展!
これはいくしかない!
豪徳寺の駅から歩くこと数分。豪徳寺の手前くらいの住宅地の路地を進んでいくと
水色の洋館が建っていました。入り口には「水野英子展」の看板。懐かしいタッチの少女の絵、ぱっちりとしたお目々で出迎えてくれました。
明治時代の洋館といえば、旧岩崎邸とか旧古賀邸とか、えらく豪華な調度品が置かれている豪邸のイメージでしたが、こちらは下見板コロニアル様式といって、コロニアル→植民地で建てられていた様式なので、レンガでどーーん!というような迫力ではなく、細い木の板を一枚一枚重ねるように組んでいくスタイルで、明治時代の外国人居留地に多くあったようです。
シンプルだけれどその無駄のなさが上品に感じられる作りでした。豪邸に比べれば、ずっと住みやすく心地よい住まいだったことがうかがわれます。
かつての遺産的なものはカップボードに並んだティーカップくらい。
でも、ティーカップを見るとその家のステイタスを感じますね。
あとはほとんどまんがの展示スペース
私の知らない作品の関連グッズを見ると、子供の頃親から
「まんがばっかり読んでないで、本を読みなさい」と言われた時代から、
日本が誇る文化として確立されたことがわかります。
さて、2階の展示スペースに行ってみましょう。