七夕の願い事
10年ほど前、私の指導している当時平均年齢75歳の合唱団で恒例のたなばた、短冊飾りをした時の思い出
いつもはほとんどの皆さんが「健康でいられますように」
と書くので、まあ、今年もそうだろうけど、、と思って飾られた短冊を読みあげたら
「孫が戦争にいきませんように」
「平和でありますように」
「憲法9条大好き」
みなさん静かにうなづいて聞いておられました。
色々な考えの方もいらっしゃるけれど、おそらくほとんどの人はこういう気持ちだろうと思います。この時はまだコロナ前、もちろんロシアもイスラエルも戦争はしていなかった時です。
戦争を体験されている皆さんがもっとも強力な証言者ですから、そのことをぜひ伝えてください
と言ったら
普段は自己主張しないおとなしい方が
「私は子供のとき受けた空襲の怖さは絶対に忘れられません、だから絶対に戦争が起こるようなことはして欲しくないです」と発言しておられました。
一方中には
「私が生まれたのが終戦の年なので、もう私の年齢ですら戦争の記憶がないんです」
という方もいて、まさに戦争の痛みが風化に向かっている現実も感じました。私は戦争体験していなくても、母や祖母たちから聞いた話や本や映画などみても絶対にあってはならないことだし、その体験故に作られた憲法9条は絶対に守るべきだと思っていますが、現実には武器を持つことの罪深さがわからない日本人、果てはそのことすらわからない平和ボケしている日本人がたくさんいることを知らなければならない。その失望の中で、どんな少数派でも真の正義を貫きたいものだと思いました。
それなのにまた戦争は始まってしまった。
今ちょうど戦後の法改正についてやっている朝ドラ虎に翼
戦争経験者が七夕の願い事に書くだけではなくて、あの時決めた憲法がなぜできたのか?その法律をなぜ守らなければならないか?
日本人としてしっかり考えなければと思います。