社名「Fieldworker(フィールドワーカー)」について
長らくお待たせしてしまいました。ひょんなことから、前回は「noteの使われ方調査」第2弾をお届けすることになってしまったわけですが、仕切り直しで、今回は当初から考えていた記事を、お届けします。はい、タイトルにあります通り、弊社の社名の由来です。
それにしても、noteの諸先輩方は、どのくらいのペースで記事をあげているのでしょうか。毎日あげると「バッジ」という勲章が、いただけるようですが、とてもじゃないけど、毎日なんてあげられません。すぐにネタが尽きるのは、見え見えですから。そのうち、日々の業務日報になってしまいそうです。
で、計算してみました。毎週一本だと、単純計算で年間52本。いくつかのネタは、考えてみたのですが、それでも、すぐにネタ切れしてしまいそうです。なので、その半分、2週間に1回投稿する目安で、やっていきたいと考えております。
自己紹介が大変遅くなりましたが、弊社公式note担当、入社まもなく丸1年を迎える田野漠と申します。よろしくお願いします!
合同会社って何?
ニックネームに社名を使用しているので、すでにみなさまご承知のことかとは思いますが、弊社は「合同会社Fieldworker(ごうどうがいしゃフィールドワーカー)」といいます。今日は、この社名について、社長や先輩から聞き取り調査した内容をお伝えします。
あっ、また社長って使っちゃいました。実は、前回の記事で「社長」という言葉を使って、社長、じゃない、正しくは代表に怒られてしまいました。どうしてって。そうですよね、私も多分、いわれた時は、ぽかんとしてたと思います。
代表に詳しく説明してもらった後に、ググってもみました。「わからないことは、すぐに調べろ」は、弊社の社訓でもありますから。ちなみに、弊社では、肩書に関係なく、さんづけで呼び合ってますので、社内で社長という言葉を使う機会もなく、いままで気づきませんでした。
「社長」とは呼ばず、「代表」と呼ぶ原因は、合同会社ってところにあります。この合同会社って、最近よく耳にしませんか。アマゾン・ジャパンにアップル・ジャパン、グーグルに西友、乃木坂46の運営会社なんかも合同会社です。でも、よくわからなくないですか。株式会社と何が違うのって。
ググって、いろいろ調べてみました。一番大きな違いは、会社を設立する際に、持ち寄った出資金をどう処理するのか、ってところにあるのではないでしょうか。株式会社の場合、出資した額に応じて株が分配されます。そして、その株数に応じて、会社の方針などを決める株主総会で、効力を発揮する議決権が与えられます。そう、AKBの総選挙で、CDを買った枚数に応じて、投票できるのと一緒です。
しかし、合同会社の場合、株はありません。会社の規則を定めた定款ってやつで特別に定めない限り、出資金に差があっても、一人一議決権です。そう、国会議員などの選挙と同様、億万長者であろうと、学生であろうと、一人一票なのです。
で、合同会社では、設立にあたり出資した人を社員といいます。ここでいう社員とは、従業員という意味ではありません。ちょっとややこしいですが、要注意です。そして、原則、出資した社員全員が代表権をもつことになります。
でも、全員が代表権をもっていると、コンサートの最中にセンター争いとかが勃発しちゃいそうじゃないですか。なので、社員の中から、代表を選ぶんです。結果、その人を代表社員とか、単に代表っていういい方をするんですね。ちなみに、弊社の場合、代表は一人ですが、複数選んでもいいそうです。AKB48とHKT48にそれぞれ代表がいるって感じでしょうか。
だから、合同会社には、一般的に社長と呼ばれる、代表取締役という人は存在しないんです。まあ、それは法規上の話であって、自分で名乗る分にはいいみたいですが……。
合同会社の話ついでに、もう一つ小ネタを。弊社のニックネームにも使っている「G.K.」って、何かご存知ですか。ゴール・キーパーではありませんよ。これは、「Godo(合同) Kaisha(会社)」の略称なんです。日本語からのローマ字表記が、なんともほほえましいですね。株式会社(Kabushiki Kaisya)が、K.K.と表記されるのと同じ原理になります。
「Fieldworker」の意味
さて、肝心かなめの「Fieldworker(フィールドワーカー)」に移りましょう。これは弊社の業務と深く関係しています。
「fieldworker」とは、野外調査や実地調査、現地調査を意味する「fieldwork」に、「er」をつけて、フィールドワークする人という意味になります。あえて日本語にするなら、野外調査者とか、実地調査者とか、現地調査者とかになるでしょうか。
注意していただきたいのは、「fieldwork」+「er」ということです。決して、「field」+(スペース)+「worker」ではないことに注意してください。なぜなら、後者は「野外」で「働く人」となり、現場作業員、すなわち工事現場などで働く人という意味合いになるからです。ここ、今日の重要なポイントですので、お忘れなく。
つまり、合同会社Fieldworkerという商号には、現地調査をきわめた人たちの集団、という意味が込められているのです。ちなみに、代表に聞いたところ、fieldworkerに辿り着く前には、fieldworkなどを検討していたそうです。しかし、fieldworkは、すでにいろんな会社に登記されていたといいます。
確かに、日本で登記されている全ての法人が調べられる「国税庁法人番号公表サイト」で、「フィールドワーク」と読み仮名検索してみると、2020年7月21日現在で63件もヒットします。一方、「フィールドワーカー」は、わずかな違いですが、弊社1件しかヒットしません。間違いなく、日本でオンリー・ワンの社名です。ついでに、社名だけでなく、業務でもオンリー・ワンの会社を目指していきたいと思っております。
ところで、平成から令和に年号が変わったときに、社名が「令和」の会社、なんていうのが、話題になってましたが、全国で一社の方がかっこよくないですか。もし、これから法人を設立しようとお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひとも、オンリー・ワンの社名を目指すことをお勧めします。
ちなみに、社名と並行して、調べていたのはドメインだそうです。ドメインとは、会社のウェブサイトのURL、弊社だと「fieldworker.co.jp」のことです。今や、多くの会社が、自社のウェブサイトをもっていますからね。しかも、ドメインの場合は、社名のように重複は認められません。よりシビアです。
しかし、ドメインも社名と同様、「fieldwork」は多いものの、「fieldworker」になると、比較的選びやすかったそうです。とはいえ、「.com」や「.jp」はすでに使われていたため、日本の企業限定の「co.jp」の取得を決断したとのこと。企業としての信頼も増しそうですしね。
でも、さすがに長すぎるのではと、短くすることを考えたようです。なにせ、「fieldworker」はローマ字で11文字ですから。で、いろいろ検討を重ねたのですが、上述したように「field」+「worker」でニュアンスが変わってきてしまうことがネックになり、短縮は断念したそうです。
カタカナ表記とローマ字表記
「国税庁法人番号公表サイト」からも明らかなように、弊社は、最終的にはローマ字で登記しています。2002年の会社法の改正から、社名がローマ字でも登記できるようになりましたからね。しかし、当初はカタカナ表記での登記を考えていたといいます。
転機が訪れたのは、会社印のデザインを考えはじめた段階とのこと。コロナ禍では、ハンコ出社が問題になりましたが、まだまだ日本の企業はハンコ文化です。何といっても会社印は、法人登記の必須アイテムなのです。
でも、なんで印鑑のデザインが社名のローマ字表記と関係あるのでしょうか。それは、ひとえに、カタカナのフォントの問題だそうです。なので、社名を入れるだけで、印影のプレビュー画面が手軽に見られるサイトを訪れてみました。
確かに。漢字だと、いかにも印鑑らしい印影が表示されるのですが、カタカナだと、フォントを変えても似たり寄ったり。どれも複雑さは皆無で、解読可能です。法人にかかわらず、個人でも実印なんていうと、解読不能な仰々しいのを想像しませんか。道理で、帰化した外国人が自身の名前に漢字を当てる理由が、わかった気がします。
えっ、実際に作成したものを見せて欲しいですって。代表に直談判してみましたが、さすがに会社の実印は、ウェブでの公開を断られました。でも、請求書なんかに使う会社の角印なら、公開してもいいとのことでしたので、特別に一部お見せしちゃいます。
全体を見たいという方は、ぜひ、弊社と取引してくださいね。請求書や納品書、領収書に押されていますから。
印影へのこだわりもまた、業務と関係しています。弊社では、各種調査後に報告書などをつくることも多いです。報告書の作成はいわばブック・デザインであり、デザイン業務の一つでもあるからです。こだわりの印影デザインが、取引につながることを信じて疑いません。
社名がローマ字表記であることの苦労
ところで、弊社のニックネームの表記、なんでわざわざ「合同会社Fieldworker(G.K.フィールドワーカー)」としているのでしょう。長ったらしいし、カッコ悪いですよね。デザインとか、いってる割に。もちろん、読みやすくするということへの配慮でもあるのですが。
これにも、実は諸々の事情があります。弊社のウェブサイトは、コロナ禍で本格的に運用をはじめたのですが、日が浅く、まだまだ認知度はきわめて低いといわざるを得ません。
当初は、「合同会社Fieldworker」のみを、ウェブサイトのタイトルに据えていたのですが、ググっても、「合同会社Fieldworker」と漢字とローマ字で入力しない限り、ヒットしないんです。これには困り果てました。だって、日本語のウェブサイトを探すときに、わざわざローマ字で検索する人なんていないですから。
横文字が、こんなところに影響してくるとは、想定外でした。そこで、見栄えは度外視して、ローマ字とカタカナの併記にしたって訳です。こんなところで、すかしてても、認知度には代えがたいですから。
さてさて、文字数もそれなりになってきました。今回は、この辺で終わりにしましょう。末筆になりますが、フィールドワーカーといえば、合同会社Fieldworkerとなるよう、邁進してまいる所存です。今後とも、どうぞよろしくお願いします。