福岡インディペンデント映画祭2024【コンペ作品紹介 その⑦】(9月8日(日)-P1)
ご挨拶
このnoteをご覧いただいてありがとうございます!
福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)実行委員の太田です。
FIDFF2024で上映されるノミネート作品の解説や見所ポイントをお伝えしています。
今回は、コンペティション部門上映3日目、9月8日(日)の第1プログラム(10:10~12:10)
『正しい家族の付き合い方』
『遠く離れて』
『トワの欠片』
の3作品をご紹介します。
『正しい家族の付き合い方』
日本 2024年制作 17.28min
ドラマ・九州プレミア
映画祭スタッフ推しコメント:
シュールなコメディかと思いきや、急展開するストーリーに一気に引き込まれます!
監督・主演のひがし沙優は現役中学生!只者ではないっ!
作品あらすじ:
酒浸りの父と無関心の娘。いつも同じ光景が繰り返される毎日。
だがそんなある日……
先ごろ発表された日本最大級の自主映画コンペティションである、第46回PFFアワード2024で、応募総数692本の中から、入選19本の中に選ばれた異色コメディ『正しい家族の付き合い方』、ぴあに次いで、このFIDFFが九州で最速で上映できることとなりました!
主演を務めるひがし沙優監督は、2009年生まれ。制作時、14歳の現役中学生です!
制作スタイルや、どう発想したのか、とかいろいろ聞いてみたいことがたくさんあるんですが、福岡に来ていただけるのか?楽しみに待ちたいと思います。
『遠く離れて』
日本 2024年制作 37.23min
ドラマ・ワールドプレミア
映画祭スタッフ推しコメント:
認知症介護という現代人が直面している問題を、光るアイデアで投げかけている作品。
作品あらすじ:
老齢のこずえは認知症をわずらい、介護施設で暮らしている。そこへよく面会に来ていた息子の啓二。彼はいつしか施設を訪れなくなり、電話で対応を済ませるようになった。こずえの孫娘である紗希はその背景を知っている様子だ。一体何があったのか?
老いていく親と子、家族の問題。それは誰もが抱える共通のテーマです。認知症の家族と同居しているスタッフからは、状況がよく理解できるという共感の声が聞こえてきました。
認知症の人と、支える家族の手助けとしてあるものが登場します。ネタバレになるので全てはお伝えしませんが、とても強いリアリティを感じました。
黒田 晋平監督は、ニューシネマワークショップ(ncw)で2020年から映画製作を学び、ncw卒業後の初作品が本作だというから驚きです。監督の実体験が発想の元にあるそうです。
『トワの欠片』
日本 2024年制作 34.11min
ドラマ・ワールドプレミア
映画祭スタッフ推しコメント(抜粋):
親子とは生きるとは、そんなテーマも内包しながら、長編にも匹敵する物語を見事な編集でまとめた監督の手腕に脱帽。
作品あらすじ
ちゃらんぽらんに生きてきた主人公ワトは、遺産目当てに父の民宿を手伝う為に帰京するが、あてが外れ途方にくれる。
心の欠片を取り戻し始めた時に届くタイムカプセル郵便。
『自分の名前の由来と、ささやかな父の気持ち』
ー夏、丁寧な手書きのお礼状を書く整った身なりのワトの姿がある。
何と言っても圧倒的に主人公のキャラクターが魅力的。主演の池田有沙さんの自堕落で派手な風貌から、父の民宿を手伝う中で、少しづつ変わっていく様をぜひお見逃しなく。
香田 卓也監督は、役者を志し、状況劇場に入団後、舞台・映像と役者を続け、20年前には舞台監督等の仕事に転向。10年ほど前から映像制作を開始し、2年をかけて2時間越えの「アトムの欠片」(2022)を制作しました。
ちなみに印象的な宿泊客で登場する菊沢将憲さんは北九州市出身。
3作品とも、図らずも家族をテーマにした映画となりました。
いろんな家族の姿を、是非ご覧ください!
開催日程
16周年となる今年は、
8月31日(土)ZERO day として
「福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ」にて開幕
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ(福岡市早良区百道浜3丁目7-1)
9月6日(金)~8日(日)より
コンペティション部門ノミネート作品、および特集上映を
「福岡市美術館ミュージアムホール」にて
上映いたします。
福岡市美術館ミュージアムホール( 福岡市中央区大濠公園1-6)
次回は、福岡インディペンデント映画祭2024【コンペ作品紹介 その⑧】(9月8日(日)-P2)
『つくもさん』
『米寿の伝言』
『寄り鯨の声を聴く』
の3作品をご紹介します!
では、また!