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【皆で備えよう!熱中症対策ガイド】第9回 熱中症の応急処置

広域ですでに梅雨明けが発表され、これからは盆踊りや花火大会といった夏のイベントがたくさん開催されますね。
熱中症対策をしながら夏を楽しみましょう!

今回は「熱中症の応急処置」についてご紹介します。
熱中症の疑いがある場合の対処について、事前に確認しておきましょう!


熱中症の見分け方

以下のような症状がみられる場合、熱中症の可能性があります。 
・吐き気 
・立ちくらみやめまい 
・汗のかき方がおかしい
・顔が真っ赤になり、そのあと顔色が悪くなる
・手足がつる
・なんとなく体調が悪い 
・すぐに疲れてしまう
・水が飲めない

熱中症の人は顔が真っ赤になり吹き出すような汗をかき続けます。その後顔色が悪くなる、手足がつってしまう、言動がおかしくなるといった症状が現れます。
熱中症と疑われる症状がみられたら、早めに対処することを意識しておきましょう。

発生時の処方法

熱中症の疑いがある場合、周囲の方ができる対処方法をまとめました。
ぜひ参考にしてください。

熱中症の応急処置 確認1熱中症を疑う症状がありますか? はい 確認2呼びかけに対して応えますか? はい 涼しい場所へ避難する 服をゆるめて体を冷やす いいえ 救急車を呼ぶ 涼しい場所へ避難する 服をゆるめて体を冷やす 確認3 水分を自力で接種できますか? いいえ すみやかに医療機関へ はい 水分・塩分を補給する 確認4 症状がよくなっていますか? はい そのまま安静にして十分に休息をとり、回復後に帰宅しましょう。

特に、自力で動けない、言動がおかしいなど、熱中症と疑われる症状がみられる場合は救急車を呼びましょう。

応急処置のポイント

熱中症が疑われる場合、応急処置が重要となります。
この場合、周囲の方は以下の行動をとるようにしましょう。

熱中症応急処置のポイント
対策1 涼しい場所に異動させましょう 熱中症の疑いがある時は、すぐに体を冷やし始める必要があります。まずは風通しのよい日陰や冷房が効いた室内に避難させましょう。
対策2 体温を下げましょう。衣服を緩め、霧吹き等を活用し体を水で濡らして風を当てましょう。首や脇、足の付け根を冷やすことも効果的です。
対策3 塩分と水分を取らせましょう 塩分を含んだスポーツドリンクや経口補水液を与えましょう。ただし、「呼びかけに対する反応がおかしい」「答えがない」時は水分が誤って気道に流れ込む可能性があります。このような場合は病院での点滴が必要となるため、水分を与えてはいけません。

熱中症から命を救えるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっています。
少しでも熱中症の疑いがある場合は速やかに⽔をかけて全⾝を急速冷却すると同時に、救急⾞を要請することも念頭において対処してください。

参照サイト
厚生労働省「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド
環境省「熱中症になった時にはⅡ 3.熱中症を疑ったときには何をするべきか

監修:富士通ゼネラル 健康管理センター


次回は「クーリングシェルター」について紹介します。
熱中症対策ガイドも次が最終回となります。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです!