エアコンにおけるSDGsとは?~ヒートポンプ技術について解説~
※2022年9月22日に公開した記事です
9月17日~25日は「SDGs週間」です。
2015年の国連総会でSDGs(注1)が採択された9月25日を含む約1週間がその期間とされ、世界中でSDGsへの意識を高め、行動を起こすきっかけづくりのイベントなどが行われています。
本日のゼネログではエアコンにおけるSDGsを考えてみたいと思います!
皆さんは寒い日どのように部屋を暖めますか?
暖房にはストーブや暖炉などさまざまな機器があるので、色々な答えが出てくると思います。
そんな中でも実は暖房機器としてエアコンを使用することが、地球温暖化対策につながるのです。
その理由が「ヒートポンプ技術」!
エアコン以外にも給湯器や冷蔵庫、洗濯機、自動販売機などにも使われている技術ですが、聞き馴染みのない方も多いと思うので、今回はイラストを交えて簡単にご紹介します。
ヒートポンプとは
ヒートポンプは空気中の熱を集めて必要な場所に移動させる技術です。
ヒートポンプの特徴は新たに熱を“つくる”のではなく、すでにある熱を“集めて移動させる”こと。
例えばたき火をして熱を発生させるよりも、すでに空気中にある熱をより大きなエネルギーにして使うことができれば一から熱を作るよりもムダが無く、地球に優しそうですよね。
ここで熱の性質をおさらい
例えばアツアツのスープに冷たいスプーンを入れたとき、スープの温度でスプーンが熱くなります。これは熱が「高温」から「低温」へ移動する性質を持っているためです。
この温度が変化する性質を活用したものがヒートポンプです。ヒートポンプでは「冷媒」を利用して空気を冷やしたり暖めたりすることで熱を移動させます。
エアコン暖房におけるヒートポンプとは
室外の空気中の熱を集め、室内に移動させることで部屋を暖めます。
室外から取り込まれた熱は冷媒によって移動します。
熱を取り込んだ冷媒を室外機内のコンプレッサーで高温・高圧にすることで、効率よく熱の量を増やしながら室内機まで移動させ、部屋を暖めます。
例えば電気ストーブは「1」の電力で最大「1」の暖房効果しか得られませんが、ヒートポンプエアコンは空気中にすでにある熱を活用するので、「1」のエネルギーで最大約「5」倍のエネルギーを生み出し効率よく暖房効果を得ることができます。
このように、すでにある熱をより大きなエネルギーにして部屋を暖めるのがエアコン暖房におけるヒートポンプです。
少ないエネルギーで大きな効果を生み出すので省エネかつ地球環境にも優しい技術ですよね。
地球温暖化の主な原因に温室効果ガスがあります。
例えば皆さんがご家庭で冬の暖房機器を、化石燃料を使用する機器からヒートポンプ技術を搭載するエアコンへ置き換えた場合、少ないエネルギーで大きな効果を生み出すことから、エネルギー使用量を抑えられ、温室効果ガスの排出量を減らすことが期待できます。
これはSDGsの目標【13番︓気候変動に具体的な対策を】の達成につながっています。
日常の暖房としてエアコンを使うだけでも、SDGsに貢献できるなんて、少し身近な感じがしませんか?
富士通ゼネラルは、このような温室効果ガス削減効果の高いヒートポンプ機器を普及させて“世界の暖房文化を変える”ことを使命とし、これからもお客さまとともに持続可能な社会の実現へ貢献していきます!
注1 SDGs:SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月に150カ国を超える世界のリーダーが参加して開催された「国連持続可能な開発サミット」で決められた、国際社会の共有目標のこと。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性のる社会の実現を目指して、2030年までに達成するべき「17の目標」が示されました。
※掲載しているイラストはイメージです。
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