全力って青春で、青春って密だ
全力って青春だ。
中学、高校時代、
きっと多くの人が何かしらの部活に入り、
活動にエネルギーを注ぎ込んだと思う。
その何かに打ち込んだ記憶やスキルは
きっといつか自分を助けてくれる財産だと思う
ただ、ふと思う。
あの頃のエネルギ-はどこへ行ったのか。
「青春とは過ぎ去った後に気付くもの」
とは、言い古された言葉ではある。
きっと、あの頃はこうだったよな~
と回顧すること自体、
私の青春はすでに過ぎているということなのだろう。
中学は野球部だった。
朝練が7時からあり、放課後も18時まで練習、
(たまに21時とかも、、)
土日も一日練習をして、夏休みは3日しか休みがない。
みたいな日々を過ごしていた。
白球を追いかけて、全力で生きていた。
心臓の音がバクバクする度に、自分の命を感じていた。まさに、命を燃やしていた。
全力って生きてるって感じがする。
練習が終わるとヘトヘトになって家に帰ってきて、
ベッドに転がり込んで寝てしまっていた。
ひどく疲れていて、
それなのに、充実感を感じられて、
必死に自分の命を感じて生きていた。
そんな日々は、
きっとあの頃だからできたこと。
青春って密だ。
「青春って密」という言葉を
夏の甲子園を優勝した仙台育英高校の監督がいった。
このコロナ時代、
練習時間の削減、貴重な青春時代の時間。
コロナにかかれば、大会辞退の選択をせざるをえない。
大会自体がなくなった年や競技もあった。
無念だった先輩方の想いもあった。
そして、やり直すことができない人生。
それらを受け止めきった言葉だったと感じる。
積み上げたものぶっ壊して 身に着けたもの取っ払って
止め処ない血と汗で乾いた脳を潤せ
あの頃の僕らはきっと全力で少年だった
スキマスイッチの「全力少年」は、
全力の行動が世界を開くと言っている。
そもそも全力だからこそ、人は感動する。
甲子園だって、全力プレーで、
一球一球にかえる想いがあって、
だからこそ、多くの人々の心を動かすのだ。
大人になって、
社会人になって、
「全力を出すのが怖い」と相談されたことがあった。
上手くいかなかったらこわい、
燃え尽きてしまうのがこわい、
何か1つに絞るのがこわい。と。
きっとそれは、
この選択肢が無数にある時代で、
ググれば簡単に答えが見つかる世界で、
全力じゃなくても生きていけるし、
効率を求めたい真理もあったのだろう。
まだ私は本気を出していないだけ
と思いたかったのかもしれない。
ただ、やはり全力はかっこいい。
全力で生きていた、あの頃は
青春で、密だったんだね。
青春は終わってから気付くものだ。
そして、
全力を出していないだけのやつは、
全力を出すやつにも
全力を出さなくてもできてしまうやつに
置いて行かれる。
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