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9/28国際アポーション(中絶)デー。それに合わせて避妊も考えたい。

国際アポーション(中絶)デーとは?


1990年、中南米およびカリブ海において中絶の非犯罪化運動が始まったのをきっかけに国際セーフアボーションデー(International Safe Abortion Day)が生まれました。
「安全でアクセス可能な中絶が、社会的「善」であると知らしめるために、中絶について話しましょう、安全な中絶を常(当たり前)化しましょう」と、世界各国で9月28日近辺で様々なアクションやキャンペーンを立ち上げ、呼びかけています。

※ジョイセフ様プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000017711.html

「中絶」と聞くと思わずびっくりしてしまうかもしれません。
自分は大丈夫、関係ないと思いがちですが中絶件数を見ると人ごとではないかも。

2020年度、日本国内では14万5,340の人工妊娠中絶が行われました。
ピーク時である1955年の約117万件からは大幅に減少しましたが、一日あたり398件のペースで人工妊娠中絶が行われているようです。

参考:令和2年度の人工妊娠中絶数の状況について/厚生労働省

年齢別でみると、
30歳以上が45%(6万8,416件)
20〜24歳が25.2%(3万6,573件)
25〜29歳が20.2%(2万9,293件)
また20歳未満でも8.4%(1万1,058件)存在し、
10代に限れば1日に約30人が中絶していることになります。

https://charitsumo.com/number/21056


特に10代の若者の中には、学校で十分な性教育を受けなかったために、望まない妊娠をし、様々な理由で人工妊娠中絶を選択せざるを得ないケースがあります。

人工妊娠中絶の方法を見てみると、
世界でスタンダードとなっている手法が日本では用いられておらず、
女性の選択肢が極端に少ないのが現状です。

WHO(世界保健機関)が中絶に関して安全な手法であると推奨しているのは「薬剤」による中絶と、「手動真空吸引法(MVA)」の2つ。
しかし日本では、「掻爬術(そうはじゅつ)」と呼ばれる金属棒で子宮から掻き出す手術、あるいは金属の吸引器具を子宮内に入れ電動で吸引する「電動吸引法(EVA)」という手法がメインと言われています。

特に日本で用いられることの多い掻爬術について、
WHOは「掻爬法は、時代遅れの外科的中絶方法であり、真空吸引法または薬剤による中絶方法に切り替えるべき」とアナウンスしています。

このように日本ではまだまだ女性の身体へ安全な中絶の選択肢が
少なく、望まない妊娠を増やさないために自分自身の身体を守るために
避妊法を知っておくことが大事だなと感じています。

避妊の選択肢

1.低用量ピル
・1日1錠女性が飲む薬
・1ヶ月分2000〜3000円
・婦人科や産婦人科等、病院で処方される
・月経痛や月経不順の治療にも用いられる
・避妊効果は高いが、飲み忘れると効果が下がる
(1年間の避妊失敗率 理想的な使用:0.3% 一般的な使用:7%)

2.コンドーム
・ゴムやポリウレタン製の袋で、男性器に装着することで、
粘膜や体液が直接接触することを防ぐ
・1箱5~10個入りで500円~1000円程度
・ドラッグストアやコンビニで手軽に買える
・性感染症予防に有効
・きちんとつけるためには技術が必要
(1年間の避妊失敗率 理想的な使用:2% 一般的な使用:13%)

3.IUD、IUS(子宮内避妊具)
・子宮内に装着する小さな器具を子宮内避妊具(IUD/Intrauterine device)と言います。IUDには銅が付加されているもの、されていないものなどいくつか種類があります。IUDの中でも黄体ホルモンが持続的に放出されるものを子宮内避妊システム(IUS/Intrauterine Systemの略)と呼びます。

・一度挿入すれば、数年にわたり避妊が可能で3万円~10万円(※避妊目的の場合は自由診療となり、医療機関により価格が異なります。)

・IUSを過多月経・月経困難症の治療として使う場合は保険適用で1万円ほど(※別途性感染症検査費用などかかる場合があります)

・医師による装着、除去が必要

・避妊効果が高い
(1年間の避妊失敗率 IUS : 0.5~0.7% , 銅付加IUD : 0.6%~0.8%)

・ピルの服用が適さない人や、長期の避妊を望む女性に適している


上記の避妊方法を見てみると、どれも失敗率が必ずしも0ではありません。
もし失敗してしまったら、女性が産婦人科・婦人科を受診し、72時間(3日)以内にアフターピル(緊急避妊薬、緊急避妊ピルとも)を服用することで、高い確率で妊娠を防ぐことができます。

アフターピルを服用することで排卵を遅らせたり、子宮内膜(受精卵が着床する部分)の状態を変化させて妊娠の成立を防ぎます。
価格は6000円~2万円ほどのところが多いですが、医療機関によって異なるので、事前に確認しましょう。性行為から120時間(5日)以内に産婦人科・婦人科に受診し、子宮内に銅付加IUDという子宮内避妊具を装着する方法もあります。

事前に医療機関に取り扱いや価格を問い合わせてから受診することをおすすめします。日本家族計画協会HPや、思春期・FPホットラインという電話の問い合わせ窓口で処方してくれる機関を検索・紹介してもらうことができます。

※出典:ピルコン「避妊」https://pilcon.org/help-line/contraception


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