見出し画像

「考える」って大事 「世界で一番やさしい考え方の教科書」を読んだ感想

こんにちは!zumi1616です。

昨日は地元の愛媛から福岡に帰ってきて、移動の疲れから寝落ちしてしまいました😓 明日からまた仕事か〜、あと2週間は休み欲しいな〜 など心でぐるぐる思考しながらnoteを書いてます泣
ちなみに私は12/29から今日まで年末年始休暇でした!休みが長すぎて仕事できるメンタルに持っていけるか不安で仕方ありません😭😭

さて、今日は年末年始中に読んだ本の感想を書いていこうと思います。
読んだ本は「世界で一番やさしい考え方の教科書」です。


感想を先に申し上げると、この本を読んで世界の見え方が変わるような感覚になりました。
というのも、私は考える事が苦手です。学生時代から物事を深く考えず、感覚的に、そして無難な道を選び人生を送ってきました。
このままではダメだと思っていたものの、どうやって、そして何を考えれば良いか分からずぼんやりと生きてきました。そんな私にとって、本屋で見かけた本書はこれ以上ない魅力的な題名でした。

本書は物語形式になっており、社会人8年目、中堅社員の鈴川葵というキャリアウーマンを主人公とし、あるキッカケから凄腕ビジネスマンの父から「考える」とか何かを学んでいくというプロットになっています。悩み、そして苦しみながら成長していく葵に自分を重ね、あっという間に読み終えました!

考えるという行為を「認知」「思考」「行動」の三つのサイクルと定義して、それぞれを葵の業務に照らし合わせながら教えてくれるので、作者の伝えたい事が非常に分かりやすいです。誰でも出来ていると思いがちな考える事も言語化し、細分化してみると、出来ていること、出来ていないことがはっきりと分別され、頭が整理されて今後あらゆる事情に対して応用できると思います。

私が特に心に響いたのは、作中に出てくる葵の部下の土屋というキャラクターの心情の変化の描写でした。というのも、私はこの土屋というキャラクターにとても感情移入してしまったのです。
土屋はこの書籍の中で典型的な劣等生として描写されており、自分で考えるということがまるで出来ない人物です。葵も彼に対して辛辣な感情を抱いており、思考停止した人物として記号化されています。

主人公と相容れない異質な人間として存在している彼ですが、サブストーリーとして彼の視点での物語が展開されます。彼がなぜ思考停止しているのか、彼の心中が描写されていくストーリーはまるで私の事を代弁しているように錯覚してしまいました。仕事だから楽しくないのは当たり前、与えられた仕事を淡々とこなす事が当たり前の土屋。それは今の私の状況とまるで一緒です。一つの仕事を集中して考えたいが、ほかの業務も多く手一杯、そしてミスが許されないのはとても大変な環境です。

しかし彼は葵や周囲の人物の教えにより徐々に考えるという事の本質に気づくのです。その本質とは、考えるのは楽しいという事。どうすれば今の仕事を有意義なものにできるか、どうすれば良い成果を得られるか、そして考えるのは多くの時間を費やす必要はないなど、彼が自身で気づきを得ていくのです。そしてエピローグでは人が変わったかのように生き生きと働く彼の姿が描かれていました。

「考える」とは楽しいもの。そして、人生を豊かにするもの。難しいことのように感じていた考えるという行為でしたが、本書を読む事で私の脳みそに染みました。
考える事で世界は未知なることに溢れ、好奇心をくすぐられる。そんな感覚に陥り、街を歩くだけで楽しくなりました。思考停止していた私は、本書を読む事で少し前進できたような気がしました。少しでも土屋や葵のようになれたら、そう思いました。

本を読んだだけで私の人間性が変わるなど、都合の良いことは言い切れません。でも自分を省みて。今後の人生を変えれるかもと思わせてくれた本書に出会えたことに感謝です。実際に、読書をして世界が変わって見える感覚を味わったのは久々でした。この感覚を本物にするために今後も本書を読み返していきたいと思える一冊でした。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集