拳を開いて花束を持とう。
こんにちは。フェミニスト・トーキョーです。
先に書いた記事に引き続き、今回もVTuber戸定梨香さんのお話です。
もし概要についてご存じない方は、こちらの記事の前半部分だけで構いませんので、ざっとお読みいただければ幸いです。
「抗議への抗議」の回答は?
全国フェミニスト議員連盟(以下、フェミ議連)に対して、おぎの稔議員らを中心に発起されて出された質問状の回答期限は2021年9月24日でしたが、結局、日付が変わるまで待っても回答は届かなかったとのことです。
一方、署名はといいますと、24日の時点で63,000筆を突破するという、快挙というほかない数字を叩き出しています。
これがどれくらいの快挙かと言いますと。
有名な石川優実さんの「#KuToo」でも、実は約2年半で33,000筆。
最近ですと、小田急の無差別傷害事件に関する話題なども一時期は盛り上がってはいましたが、それでも一ヶ月強で17,000筆です。
しかしながら今回のVTuberの件では、わずか2週間で63,000筆です。
これほどまでに人々の関心を一気に集め、なおかつこれだけの数の署名集めができた話題は、昨今あまり無かったのではという印象です。
でも、残念ながらお返事は来ず(´・ω・`)
ひとまず回答は今後も待つとして、おぎの議員も「第二ラウンド」の開始を宣言しています。
締め切り当日の夜に開かれた、戸定さんが所属する株式会社Art Stone Entertainmentの板倉社長を交えて行われた緊急配信でも、今後について具体的な議論が繰り広げられておりました。
このまま大人しく回答を待つだけ、などということは無いようですので、今後の展開を待ちましょう。
ところで、我々はどうしたらよいのか?
そんなわけで、先導してくださる方々はそんな感じで、一切手を緩めることはなく今後も積極的に戦略を練ってくださるとのことですので、とりあえずは続報を待つということで。
さて。
そうは言われましても、実際に署名へ協力してくださった方や、フェミ議連を擁護する側と激しい議論を繰り広げた方々は、
「うーん……これで終わり、にはならないのは分かったけど、なんかモヤモヤするよなぁ」
という気持ちを抱えている方が多いのではないでしょうか。
わかります。
わかりますとも。
ものっすごくよくわかります。
だって、私もなんだかモヤモヤしてますから!!w
いや、このモヤモヤが何なのだろう?と考えると、とりあえず私の場合ですが、回答締切日までは一筆でも多くの署名を集めようという目標のような使命感のようなものがあって、積極的に署名サイトを共有したりRTしたりという、具体的に出来ることが目の前にあったのですよ。
しかし、今はちょっとそれが一段落してしまった気がしまして(署名は続いていますけれどね)。
でも回答がもらえなかったことで、依然として納得は出来ていないので、ココロの中に、
「何かしないといけない」
「何か出来ることはないのだろうか」
みたいな、具体的な行動への衝動みたいなものだけが残ってしまっているのですよ。
おそらく同じような感覚の人は多いのではないでしょうか。
それでも、絶対にやってはいけないこと
ですが。
ここで絶対にやってはいけないことがあります。
それは、フェミ議連およびその擁護派に対する、暴力的な発言、罵詈雑言による一方的な野次、謂れのない誹謗中傷の類です。
実際に、フェミ議連の議員方や、擁護派のインフルエンサーに向けて激しい言葉が投げつけられており、回答期限を境目としてヒートアップしている雰囲気も感じられました。
議論の範疇であれば問題ないでしょう。
でも、絶対に一線を超えてはいけません。
感情的な面で、まったく理解できないとは、あえて申しません。
ですが、現実的な話として、そんなことを続けていて、もしもフェミ議連側から「誹謗中傷だ」などとして訴えが起こされるようなことがあれば、一気に「抗議への抗議」側への非難が高まることも予想されます。
そうなれば、あれだけ集まった署名も無駄になってしまいます。
おぎの議員も、真っ先に釘を刺しておられます。
先方の言動に惑わされては、思うつぼです。
まだ策はありますし、おぎの議員のように諦めずに活動してくださっている方々がいるのですので、せめて我々は邪魔にならないようにしましょう。
じゃあ他に出来ることは無いの?
「まぁそれは理屈として分かるんだけどさー、結局モヤモヤは消えないよねー」
という意見もあることでしょう。ごもっともです。
でもご安心ください。
出来ること、いっぱいあります。
よくよく立ち戻ってみれば、今回一番の被害を受けたのは、VTuber戸定梨香さんに他ならないわけですよね。
ですから、非難に対するエネルギーを、彼女への応援に向けるのが一番だと思うのです。
彼女の知名度や人気が上がるというのは大事です。誰もが知っている存在になれば、相手も無視しづらくなるのですから。
というわけで、彼女を応援するために出来る策をいくつかご紹介して参りましょう。
その①:動画を見て応援&登録して応援
VTuberにとって一番の応援と言えば、何を置いてもこれでしょう。
YouTubeの動画を見てもらうこと、気に入ったらチャンネル登録してもらうこと。
戸定さんの活動にとって、ネットに繋がる端末さえあれば誰でも出来るし非常に平和的な最善の応援だと思います。
「#戸定梨香チャンネル目指せ3万人」なるハッシュタグもありまして、VTuberの原点としてまずは彼女を「見て」応援しよう、というのはよい流れだと思いますね。
その②:買って応援
VASEの公式オンラインショップで、戸定さんのグッズも随時販売されております。
騒動に巻き込まれた所属会社も含めて、直接的な支援がしたいということであれば、こうしたところからアプローチするのもよいと思います。
その③:描いて応援
ツイッターでは「#とじょりんアート」というハッシュタグが作られていまして、このタグを眺めているだけでも微笑ましくなるイラストが次々に投稿されています。
超美麗なイラストもありますが、簡単なデフォルメ書きや落書き(悪い意味ではなく)のようなものであっても、「応援している」という気持ちは、きっと戸定さんに伝わることでしょう。
最後の「よなか」さんのイラストで戸定さんが持っているのは、松戸市の花・ツツジだとのことです。
とても素敵な演出だと思いましたので、それに倣って本稿のトップにもツツジの写真を使わせていただきました。
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ただ壊すだけの人間が許せず、創り出すことができる存在を大事にしたい。
あの署名をした方の多くは、そういう考えの方々だと私は信じています。
握りしめた拳を開いて、その手で何かもっと違うことが、破壊ではなく、生み出したり前に進むための力になることが出来ないだろうか。
それを考えて、行動に移すのが、いま私たちに出来ることではないでしょうか。
(了)
【お願い】
この記事へのサポートは、大変に恐縮ながらお断りさせていただきます。
もしご厚意をいただけるのであれば、それは戸定梨香さんのためにお使いくださいますよう、何卒お願い致します。
最後まで御清覧いただき、誠にありがとうございました。
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