わたしの母は更年期障害から鬱になり、そして統合失調症になった
2024年10月14日、わたしは涙しました。
統合失調症の世界を知る。
わたしの母は『統合失調症』で10年以上、この病と闘っています。
このイベントを知り、『統合失調症』について、もっと知りたいと思ったのです。
当事者である母の症状を目の当たりにし、入退院を繰り返し、もう回復することはないと言われ(認知症の症状も出てきました)、母は入院先で亡くなるのだろうと、わたしも覚悟を決めています。
そして、やっと『統合失調症』について知ってもらう、このようなイベントが開催されることに、心から嬉しいと思ったのです。
この10年間、わたしと母は『精神疾患』という理由だけで『差別』を受けました。
何が悲しかったのかというと、『精神疾患』を理解してくれる人と未だに出会ったことがないのです😞
過去に交際したお相手全員、母が『統合失調症』というだけで、次の日から連絡が途絶えました。
別れた旦那も最初は理解してくれていましたが、ある日を境に耳を疑う言葉を言うようになりました。
あぁ…。やっぱり理解されていないのだと悲しくなったのを今でも忘れません。
母がなぜ『統合失調症』という病に侵されてしまったのか。
この病は100人に1人が発症する『精神疾患』であるということ。
そして、実は患者数が年々増加傾向にあるということ。
もしかしたら、あなたも『統合失調症』を発症するかもしれないということ。
タイトルの通り、わたしの母は…
更年期障害から鬱を発症し、そして統合失調症になった。
◼️統合失調症とは?
「統合失調症ってどんな病気か知っていますか?」と聞かれると、多くの人が名前は聞いたことがあるけれど、どのような症状なのかわからない。
という回答がほとんどだと思います。
確かに、なんとなく聞いたことはあるけれど、具体的にどういう症状が出るのか、何が原因なのかなど、詳しくはわからない方も多いのが現状です。
▶︎統合失調症の主な症状は?
統合失調症は、「現実と非現実の区別が難しくなる」という特徴を持った病気です。
この状態になると、現実に起こっていないことを「自分だけが体験している」と感じたり、自分に対して悪口を言っている声が聞こえるなどの幻覚や妄想を体験することがあります。
例えば、誰も何も言っていないのに「自分のことを悪く言っている」と思い込んだり、存在しない人の声が聞こえたりします。
また、物事を考える力が鈍くなり、会話が支離滅裂になったり、自分の感情がうまく表現できなくなることもあります。
▶︎わたしの母の症状
家に帰ると、換気口や窓をガムテープで目張りしていました😳
そして、わたしに一言
「この家は盗聴器が仕掛けられていて、さらに盗撮されているから、夜は電気をつけてはいけない」
「お風呂に入る時も、電気をつけて入るのは禁止」
…と言われ、電気をつけようとすれば怒鳴られる😭という生活を強いられました。
換気扇を回すと、換気扇から聞こえてくる「悪口」
掃除機をかけると、掃除機の音から聞こえてくる「悪口」
車が走る音も同様でした。
そして、部屋中に大量の蜘蛛がいると大騒ぎし、掃除機で壁や天井を叩くという日々。
物がなくなったと言い、夜中の3時に警察に電話をし、大騒ぎになることも2,3度ありました。
◼️統合失調症の原因は?
統合失調症の原因は、完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。
その一つが脳内の化学物質のバランスの乱れです。
脳には、情報を伝達するための神経伝達物質という化学物質がありますが、これが過剰に分泌されたり、逆に不足したりすると、脳の働きに影響を与えます。
また、遺伝的な要因も関係していると言われています。
家族に統合失調症の患者さんがいると、そのリスクが少し高くなることがわかっていますが、それだけで発症するわけではありません。
環境要因やストレスも発症に関与しているため、複雑な要因が絡み合っているのです。
▶︎親族で統合失調症の患者がひとりもいない
統合失調症のリスクがもっとも高いのは、わたしです。
そして、すでにアメリカでは統合失調症の原因の1つが『小麦グルテン』であることを突き止めています。
ですので、わたしは自分が『統合失調症』のリスクがあることを踏まえて、『小麦加工品』の摂取を控えるようにしています。
◼️誰でも統合失調症になる可能性はあるの?
統合失調症は、誰にでも発症する可能性がある病気です。
一般的には10代後半から30代にかけて発症することが多く、男性は少し早め、女性は少し遅めに発症しやすい傾向があります。
ですが、特定の性別や年齢層に限らず、誰でも発症するリスクはあります。
また、日常生活での強いストレスが引き金となって発症するケースもあります。
長時間のストレスにさらされたり、過労や不安が続いたりすることで、精神的に追い詰められ、結果的に統合失調症の症状が現れることもあるのです。
▶︎更年期症状の悪化と別居問題
わたしの両親は、わたしが20歳の時に別居しています。
父の女癖の悪さは最悪で、母はいつも泣いていました。
そして、大爆発したわけです。
母は当時46歳。更年期症状がさらに悪化し、鬱を発症していました。
思えば、わたしも45歳で離婚しています。(この時、更年期症状は最悪でした)
母と似たような人生を歩んでいると思うと、『統合失調症』のリスクはかなり高いと考えています。
◼️統合失調症の治療はどのように行うの?
統合失調症は、早期に治療を始めることが重要です。早期に対応することで、症状の悪化を防ぐことができます。
治療の中心となるのは薬物療法です。
脳内の化学物質のバランスを整えるために、抗精神病薬という薬を使用します。この薬は、幻覚や妄想を抑える効果があります。
ただし、薬を飲むだけでは不十分な場合もあります。
そのため、心理療法やカウンセリングも併用されることがあります。
これにより、自分の考え方や行動を見直し、日常生活の中でのストレスを軽減する方法を学ぶことができます。
さらに、家族や周囲の人々のサポートも非常に大切です。当事者が自分一人で抱え込むことがないよう、周囲の協力が求められます。
▶︎精神科医とのコミュニケーションの重要性
わたしの場合は、週に1回は母に会いに行っています。
入院先に行くたびに、看護師の方々から言われることは🤔
「頻繁に会いにきてくれる家族がいるって、幸せなことですよね」と。
…というのも、入院してから一度も面会に来てくれる家族がいない人もいると。
入院させて、そのまま何年も会いに来ない家族もいるのだとか。
全てを病院に任せて、寿命が終えるのを待つということなのでしょうか。
前回、わたしが面会に訪れた時、別の患者さんのご家族が看護師の方々に暴言を吐いている現場に遭遇してしまいました😳
「治るって言ったよな?なのに、面会に来るたびに症状が悪化しているようにしか思えない!どうなっているんだ!」と…。
看護師の方々に食いついても…。
担当の精神科医とちゃんと話をしているのでしょうか🤔
辛い気持ちはわたしも同じです。コミュニケーションがきちんと取れていないと双方で誤解が生じるのではないかと思うのです。
▶︎Instagramのフォロワーさんの意見を聞いて
わたしの母が統合失調症であることを、Instagramで告白したことがあります。
その時、数人のフォロワーさんから このようなDMをもらったことがあるのですが、その内容の大半が「早く退院させてあげたほうがいい」というものでした。
入院させているほうが、病気が悪化するのだから(薬物療法反対ってこと)退院させて、あなたが看病したほうがきっと回復が早いでしょう。
という内容が大半を占めました。
その内容を見て、正直な気持ち辛くなりました。
それ以来、Instagramで母の病について触れることをやめました。
当事者の家族でなければわからない 辛い思いや悩み。
支離滅裂なことを言ったり、目を疑うような行動を1日中繰り返し続けているわけです。
当事者本人は、正常だと思っているわけです。
統合失調症という病について、いろんな文献を読み、原因は何か?どのように接していけばいいか?精神科医に幾度も相談をしました。
そして、精神科医に言われた一言で、わたしは救われたのです。
「このままあなたが頑張り続けたら、あなたが鬱になってしまう。だから入院させたほうがいい」と
その一言で、わたしは母を入院させようと決めたのです。
そして、思わず泣いてしまったのを今でも覚えています。
心の中にしまっておいた辛い思いが全て溢れだし、そして涙していました。
◼️統合失調症を抱えている人へのサポート
統合失調症を抱える人は、周囲の理解とサポートが不可欠です。
時には、自分でも気づかないうちに症状が悪化してしまうこともあります。そのため、家族や友人が日常的に気を配り、変わった様子が見られた場合には、早めに医師に相談することが大切です。
また、お客様自身も症状に気づいたら、無理をせずに周囲に助けを求めることが重要です。
自分ひとりで抱え込まないことが、統合失調症と上手に付き合うための大切なポイントです。
▶︎統合失調症を『精神疾患』というだけで、差別する日本の社会
母が統合失調症で入院をしたことを、母の知人に話しました。
最初は「お見舞いに行くからね」と数回、来てくれました。
ですが、それ以来パッタリ連絡が途絶えました。
母の知人はこの街にいないのです。
母も75歳を迎え、母の兄弟も86歳の姉を残し、他界しています。
母の故郷である北海道帯広へ帰りたいと思ったことが何度もありますが、入院先から言われたのは、「もう外出は難しい」と。
それも飛行機に乗ること自体が難しい。
母は、縁もゆかりもないこの街で最後を迎えるのだと思うと、切なく、そして悲しくなります😞
この街に住み、多くの方々と出会ってきましたが『統合失調症』というだけで、連絡が途絶えました。
わたしもまた、母が『統合失調症』という理由で、ある日突然連絡が途絶えた恋人もいます。
そんな過去を背負いながら、わたしは今も『統合失調症』と闘う母とこの街で生きています。
そして、やっと『統合失調症』について少しずつ知ってもらえる機会も増え、理解してもらえるようになった。
…と思うだけで、嬉しくて何度も涙しました。
日本という国は『病気大国』だとわたしは思っています。
病気の内容も複雑なのです。
今、何も症状が出ていなくても『ある日突然』病に侵される可能性があるわけです。
病気のことをもっと知るべきだと思います。
特に『精神疾患』という病についての理解が未だ低い日本の社会。
統合失調症だけでなく、アルツハイマー病は認知症も年々患者数が増えているわけですから、『食』のこと、『健康』のことを学んで欲しいのです。
わたしはそんな想いから、食と健康についての知識をオンラインでお教えしています。
『統合失調症』が日本社会において、もっと理解されますように。
願いを込めて、ブログに綴ってみました。
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