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弊社代表に聞く!~シンガポール進出のデメリット編~対応策も聞いてきました!

今回は「シンガポール進出した際のビジネス上のデメリット」について、弊社代表の大石に突撃取材しました!!
シンガポールに住んで5年目を迎えた大石が、現地で見聞きしてきた「生」の発見や情報とそこから得られた知見(インサイト)をお届けします。


【私たちについて】
クリエイター専門のマネジメントを提供している「株式会社フェローズ」の初の海外拠点として設立された、Fellows Creative Staff Singapore(フェローズシンガポール)

シンガポールで培った独自のネットワークと知見を活かし、シンガポール在住のクリエイティブ人材や、各業界の専門性を持ったエキスパートとの出会いを実現し、日本企業のシンガポール進出をサポートします。

また、シンガポールの優秀な人材、クリエイティブ人材探し、シンガポールへ進出といった「ご縁」をつないでほしいという相談は、弊社XのDMやHPから受け付けています✉

今回は、弊社マーケティング担当の私 坂本と、代表の大石の対談形式でお送りします。

今回は大きく4つのテーマでお送りします。



坂本:今日は、シンガポール進出のビジネス上のデメリットについて、聞きたいです。大石社長、よろしくお願いします!

大石:よろしくお願いします、坂本くん。でも社長はやめて笑 大石さんで良いから。

坂本:では、遠慮なく。大石さん、よろしくお願いします!


フェローズシンガポール代表 大石隼矢


~私たち、フェローズシンガポールについて~

坂本:まず、フェローズシンガポールが現在進めている事業について簡単に紹介をお願いします!

大石:もちろん。弊社は、クリエイターエージェントの株式会社フェローズ初の海外拠点です。シンガポールに拠点を置き、東南アジア現地のクリエイターやエキスパートを様々な形でご紹介している人材エージェントです。シンガポールで正社員の紹介も当然しながら、最近では日本から東南アジアへ事業進出してくる際の「一歩目」を東南アジアの人材のご紹介などを通じてご支援することも増えています。

坂本:ありがとうございます!では、早速シンガポール進出のデメリットについてお話を伺いたいと思います!


①ビジネスコストがかかる

シンガポールのマリーナベイサンズ


坂本: 「シンガポールは人件費が高そうなイメージがあります。平均月給はS$5197と書いてありましたが……57万円ですか!?実際どうなんですか?」

大石: 「日本と比べると高いのは事実です!ただ、この平均月収の情報ソースがどこか不明ですが、どこの情報ですか?」

坂本: 「MOH(Ministry of Manpower)のデータです!フルタイム就労居住者(シンガポール国民および永住者)の雇用による月間総収入の中央値でした。」

大石: 「お、ちゃんとしたソースですね(笑)そうだね、これは政府が出している正確な情報で、私のような外国人労働者を除いた数値だね。あとは、採用したいポジション・スキルセットによって大きく収入は変わるから、そこも要注意だね」

坂本: 「全体のデータ、ということは頭に入れておきます!ただ、57万円は驚きでした。正直ここまで給与を出すのが厳しいという場合もありそうです……」

大石: 「うーん、そこは市場相場だから理解して受け入れないとダメかもしれないですね。当然、企業によって採用予算はあると思いますが、採用したいポジションの市場相場を大きく外してしまうと競争力が失われ、良い候補者を採用できないかもしれません。対策としては、『このポジションの経験者をシンガポールで採用するなら、どのくらいの金額が妥当か』ということを事前に認識しておくことが、現地採用を予定している日本企業にとってのスタートラインです。」

坂本: 「採用したいポジションの市場相場の理解、確かにここを押さえずに採用は難しそうですね。市場相場を知るなら、データを調べるか、シンガポールに精通している知り合いに聞く、といったところでしょうか?」

大石: 「そうですね!まずは採用を開始する前に、そのポジションの職種、役職でGoogle検索をすると現地の求人媒体のまとめ情報が出てくるので、1〜2つチェックすることをお勧めします。その上で、より具体的にそのポジションの給与額を設定する際に現地の人材会社にアプローチしてヒアリングするのが良いと思います。ちなみに、私は以前、日本のある企業から事前にその給与相場を調査してほしいという依頼を受けたことがあります!」

坂本:「採用を始める前の、そのポジションの市場相場を知りたい!という場合は、気軽にご相談ください(笑)」


立ち並ぶシンガポールのビル群。家賃高そうです。

坂本: 「他にコストがかかりそうなものだと、オフィス賃料がありますね。シンガポールのそれを調べてみたんですが、高いのか安いのか判断がつきませんでした……実際、高いんですか?」

大石: 「高いと思いますよ。オフィスに限らず、全体的に家賃は安くないですね。日本に比べてもそうかもしれませんし、シンガポール国内でも『家賃が高い』という意見はよく聞きます。ローカルの友人とも、家賃の高さについてよく話題になります。」

坂本: 「やはりそうでしたか。できるだけオフィス賃料も抑えたいものですよね。その点弊社では、コワーキングスペースを使っていますよね。」

大石: 「One&CoというJRグループが運営していて、日系企業が多く入居しています。イベントも頻繁に開催されていて、いろんな企業の人と交流できる部分が気に入って入居を決めました。今で約1年くらいかな?運営の皆さんのおかげで、本当にたくさんのご縁をいただいています。」

坂本: 「弊社の場合だと、従業員数やその他のメリットを考えると、コワーキングスペースが適していたというわけですね。家賃は高いですが、会社によっては家賃を抑えることも可能で、日本と同様、自社にあったオフィスを検討することが大切そうです。


② 小さい市場ながら激しい競争

坂本: 「シンガポールは東京都ほどの大きさで、その小さな国に数多くの多国籍企業がビジネスを展開しているため、競争がとても激しいですよね。正直、自分だったら、そこに自社の進出可能性があるのか、と不安に思ってしまいそうです……」

大石: 「確かにそう考えてしまうのは当然ですよね。だからこそ、自社の製品やサービスが現地でどのくらいのニーズがあるかを調べるところから始めるべきです!その『一歩目』のサポートを、私たちは得意としています。

坂本: 「その『一歩目』のサポートについて、詳しく教えてください!」

大石: 「『一歩目』の内容は企業によって異なりますが、まずは全体的な話をしましょう。私はまず、類似サービスの調査、つまりマーケット調査をお勧めしています。例えば、現在請け負っている株式会社モリサワのテストマーケティングでは、シンガポール国内のデザイン市場について定性調査を行いました。デザイン業界に携わる方々へ数十項目のインタビューを実施して、生の声をレポート化しました。こういった調査は非常に大事ですし、オンライン上にある情報だけでは不十分だと感じています。モリサワの担当者からも、『とても大きな収穫(=現地の生の声)を得られた』と喜んでいただきました。」

坂本: 「シンガポールでのビジネスチャンスをしっかりと調査することが重要なんですね!」

大石: 「そうですね。ちなみに、このデザイン市場の調査では、専門的な知識が必要だったため、シンガポールのクリエイティブコンサルタントを探し、依頼しました。彼女はその後、プロジェクトリーダーとして長期的に協力してくれることになりました。マーケティング戦略の策定や実行において、彼女のような人材を見つけられたのは非常に大きな成果です。」

坂本:「ちなみにこの時ご紹介した方にインタビューもしましたよね!」


③ シンガポールの労働市場の激しさ

坂本: 「シンガポール進出するなら、シンガポール現地の人材を採用したいという企業は多いはずです。ただ、やはり外国ですし異なることも多く、採用も簡単ではないですよね……」

大石: 「そうですね。仮に未進出の企業で現地の一人目の採用をする場合、採用したい人材のペルソナ設計が非常に大切です。よくあるのが、ローカル採用をしたいと言いつつ、日本語スピーカーが望ましいと思っている企業が多いです。それがダメというわけではありませんが、実際にその人材を見つける難易度を事前に把握しておかないと、採用計画が早々に崩れてしまうかもしれません。私たちは採用をスタートする前段階でペルソナ設計や採用難易度などについて『正直な』意見をお伝えしており、実現可能な計画を立てる参考にしてもらえたらと思っています」

坂本: 「確かに、ローカル人材かつ日本語スピーカーとなると、それだけでかなり絞られてしまいそうですね。採用の難易度を踏まえ、そのまま採用を進めるのも一つですが、求める人材について改めて考え直すことも重要だと感じました。」

大石: 「そうですね。再考することが企業にとってマイナスというわけではなく、日本語スピーカーでなくても、日本が好きで、日本文化に詳しい、日本企業での勤務経験があるなど、さまざまなバックグラウンドを持っているローカル人材がいます。多くの場合、コミュニケーションの観点で日本語スピーカーが望ましいと言われることがほとんどですが、実現可能性の面から異なるオプションを検討することも非常に大事です!


④ ビザ発給条件が厳格に


坂本: 「最近、ビザの条件が厳しくなったと聞きました。最低給与額の制限が上がったのだとか。これは採用や駐在をする企業にはかなり影響を与えそうです。」

大石: 「そうですね。ここでは簡単に説明しますが、COMPASSと呼ばれるビザ発給スキームが政府から導入されており、個人指標として給与額やスキル査定の他に、雇用者指標として従業員の多様性やローカル人材の雇用が設定され、ポイント制になっています。それに伴って駐在から現地採用へシフトしている日本企業もよく見かけます。ビザ発給条件が厳格化したこともありますが、コストとリターンの観点からでしょう。自社において駐在と現地採用のどちらがより必要か、改めて考えることも大切ですね。

坂本:「現地採用の難しさ、なども話してきましたが、そもそも駐在か、現地採用かという問題もありますね。」

大石:「私たちは、まだ採用するか決めきれていないという場合でも、そういった部分から御社にとってどちらを選択するのがよいか一緒に考えることも大切にしています。お気軽にご相談していただけたらと思います!」


~締めくくり~

坂本:今日はシンガポール進出のビジネス上のデメリットと大石さんの見解について、非常に具体的で興味深いお話を聞けました!ありがとうございました!大石さん。最後に、これからシンガポール進出を考えている企業の方に向けて、何かメッセージをお願いします!

大石:こちらこそ、ありがとうございました!
4年間シンガポールに住んでビジネスを行っていますが、まだまだビジネスチャンスにあふれている気がします。しかし、成功するためにはやはり事前の準備や現地の情報収集が不可欠だと実感していて。

フェローズシンガポールとして、シンガポールの現地企業や現地日本企業の採用支援、人材紹介を行っており、先ほど述べた株式会社モリサワをはじめ、日本企業のシンガポール進出支援、現地人材の紹介、プロジェクトマネジメントをさせていただくことも増えました。

フェローズシンガポールとしても、シンガポールでのビジネスを全力でサポートさせていただきたいと考えています。「こんなことしたい!これを任せられる人材いませんか?」などなど、弊社HPよりぜひお気軽にご相談ください。ヒアリングをしたうえで、解決策をご提案させていただきます。また、私が答えられる範囲であれば、シンガポールでビジネスをしている経験からお話しできたらと思います。

坂本・大石:本日はありがとうございました!!!いつの日かシンガポールの地で会えることを楽しみにしています!


フェローズシンガポール代表 大石隼矢

~フェローズシンガポールについて~

シンガポールで培った独自のネットワークと知見を活かし、シンガポール在住のクリエイティブ人材や、各業界の専門性を持ったエキスパートとの出会いを実現し、日本企業のシンガポール進出をサポートします。

また、シンガポールの優秀な人材、クリエイティブ人材探し、シンガポールへ進出といった「ご縁」をつないでほしいという相談は、弊社XのDMやHPから受け付けています✉


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