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無意識で選んだ本にこめられた、共通のメッセージ

スクリーンタイムを削って、紙の本に触れる時間をとった。
あらためて、紙の本のよさをしみじみと味わっている。

ところでふと、気がついたことがあったので今日はそれを書いてみようと思う。なんとなく、で選んだ本には共通点があった、という話。



先日ここにも書いたけれど、最近読んだ本でグッときた本

人間のトリセツ: 人工知能への手紙

この日のnoteには、不思議なくらいまったく触れられていなかったけど、実はこの本を読んで得たメッセージは
「人間はとことん『自分の興味の赴くままに』『自分の好きなこと』と追求していこう」
ということだった。

それこそが、AIにはない、人が人として存在する意味なのだと。

ルールにしたがい、決められた通りに正確に仕事をこなすことができるのはAI。人間ならミスを犯すし失敗もする。
でも、なんの条件も与えられなくても、◯◯がしたい、とか、なぜだろう、と興味をもって動くことに長けているのは人間。AIは指示や条件がなければ、動くことができない。

だから、AIに仕事を奪われることを心配するんじゃなくて、自分が興味をもった分野をとことん突き詰めたらいいんだってこと。

ふぅーん、そうか。
その程度にしか感じなかった(のだろう、noteに書かなかったくらいだから)。

その後、気になって手に取り読んだ本。

ハリー・ポッターともうひとりの魔法使い ― 作家J.K.ローリングの素顔

この本は…
図書館の特設コーナーに(たぶん)、展示されていた本。

実はわたし、あんなに有名になったハリー・ポッターシリーズの本を1冊も読んだことがない。読み始めたことはあったが、最後までは読めなかった。舞台がイギリスということもあって興味はあったのだけれど。

だからなぜ、この本が気になったのかはわからないが、なんとなく読んでみたいな、と思って借りてきたのだった。

ハリー・ポッターの生みの親、J. K. ローリングがどんな人なのか、シングルマザーで生活保護を受けながらも書いた『ハリー・ポッター』が大ヒットした、というくらいの知識しかなかった。

が…
この本を読んで、まず感じたのは
「とことん好きを究める」は、ものすごいパワーなんだ、と。

ここでもやっぱり、自分の好きなこと、興味があることに全集中しなさい、と言われているような気持ちになった。

そしてもう一冊(雑誌)

NHK 100分 de 名著 for ユース 2024年 3月

図書館で、このNHKテキストシリーズの雑誌が置いてあることを知り、バックナンバーをあさっていたら、この1冊とひょっこり出会うことができた。
for ユース
ということもあって、何十年も前にユースを卒業したわたし向けじゃないってことはわかっているけど、ぱらぱらっと読んでいたら、これは読みたいな、と借りてきたのだ。

『古代への情熱』
タイトルくらいは知っていたし、シュリーマンという人の名前も世界史で出てきたから知っていた。

でも、わたしは世界史には苦手意識があったし、わたしには関係ないかな、と思って避けていた。それなのに。それだからか、なんだか気になった。

あらためて、シュリーマンという人のことに興味をもった。
古代遺跡、ってわたしにとってはあまりにも遠い存在だ。でもそれにたいする興味が湧くという気持ちは理解できる。

恵まれた環境に生まれ育ったエリート、ではないからこそ
その情熱が強いあまりに夢中になって突き進む姿は、すがすがしい。

わたしも、「これだ!」と全力を注げるものに集中したほうがいいのかも知れない。裏を返せば、いままでは生ぬるかった。誰に遠慮していたんだろう? 本当にやりたいことに蓋をして、無難な道を歩んできていなかっただろうか。

大学を出たら就職をして。
無難な職につくとか、またはほどよくお金になる仕事をして。

将来のために役立つ勉強をして。
意味のあることしか、しなくていい、とか
誰が言ったんだろう?

知らないうちに「常識」とやらに縛られてきた気がするなぁ…。

***

もちろん、生活のためにはお金になる仕事もしなくちゃいけないし、本当にやりたいことを実現するためにお金が必要なら、そのお金をつくるために動かなきゃいけない。けど、今のわたしはその「やりたいこと」があまりにも漠然としているのだ。


・・・とこんな感じで、まったくどれもそれぞれにはまったく関係ない本なのに、ひとつの同じことを
わたしは感じ取っていた。


無意識に選んだつもりでも、やっぱりそのときに「必要なこと」を選びとっているのかも知れない。



ちなみに。なぜ急にこのNHKテキスト? 
という感じなのだけれど、きっかけはこの一冊だった。

本屋で立ち読みしたのが先か、図書館で見かけたのが先か今となっては不明だけれど、このNHKテキスト(100分de名著)は読み物としてちょうどよかったのだった。

シャーロック・ホームズといえば、わたしの思い出せる限りでは一番古くからの愛読書のひとつだ。このNHKテキスト内では、複数のお話が取り上げられていて、読んだことのないストーリーも入っていたけれど、実際の本を読むのではなく、解説を読むというのが新鮮だった。

シャーロック・ホームズシリーズの著者であるコナン・ドイルのこともまた興味が湧いてきたし、ホームズシリーズで読んだことのないお話も読んでみたいなと思った。

なにごとも、深く深く追求していくのはおもしろいものだなぁ。役にたつ・立たない、の判断ではなく、興味がわいたものにはどんどん手を広げてみて、コレ! というものに出会えたらとことん追求してみようと思う。


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長谷川 知美|整体師@YouTube動画編集
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