風邪をひきたくなる本『風邪の効用』
今月は気温のアップダウンが激しい。
10月に入ってすぐ、12月なみの寒さになってコートを羽織ったと思えば、数日前はまた半袖でOKなんじゃないか、ってくらい暑かった。
気のせいか分からないけど、数日前からまた金木犀の香りがしていた。
変な気候だ。
こういうときふと思いだす本がある。
今日はその本について書いてみようと思う。
最近、ぜんぜん本を買わなくなった。
読みたい本は図書館で借りる。読んだら(読んでいなくても)返す。
一度読んだ本でも、読みたくなったらまた同じ本を借りるだけ。本当に便利。ありがたい。
そんなわたしが所有する数少ない本のうちの一冊。
『風邪の効用』野口晴哉(著)
この本は、わたしが整体業界に足を踏みいれたころ、弟から
「この本読んでみるといいよ」
と教えてもらった本のなかの一冊。
正直いって、この野口先生の提唱する『野口体操』のことは、本で読んだだけでは理解できたとは言いがたく、難しく感じるのだけれど、この本は比較的読みやすい本だと思う。
文庫本ですぐに読めるのも嬉しい。
風邪を引くのは悪ではない。熱が出るのも悪いことではない。
だいじなことは、それをどう経過させるかということ、だと。
風邪を引いたらお風呂に入らないほうがいい、なんて言われていた時代もあった(子どもの頃)けど、今では風邪を引いたなと思ったらお風呂に入ろうと思う。
とはいっても、ここ何年も風邪を引いた記憶がないのだが。
風邪を引いて、上手に経過させることができれば
それまでのちょっとした不調もスッキリ。高熱が出た後は、回復したらスッキリ、というのは経験したことがある人も多いのではないだろうか。
熱が出たからといって、それを薬で無理にさげてしまうとかえって風邪を長引かせることになる。良くない。
・・・
というようなことが書かれている。
だいじなのは、高熱が下がったときに、すぐに良くなったと思って無理しないこと。これはなんとなく身に覚えがある。子どもの頃、風邪を引いて熱を出して、治った!とおもってすぐにいつも通りの生活に戻ろうとしたらまたぶり返した、という経験が…。
風邪を引くというのは決して悪いことではなく、まったく風邪を引かない人のほうがかえって心配だという。風邪もひけないくらい身体が鈍っているということだから。そういう人は、ある日突然おおきな病気にかかって倒れることがあるという。恐ろしや…。だからちょいちょい風邪を引くくらいの人のほうが長い目でみたら健康でいられるのかもしれないですね。
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ちなみに昨日は、この本を紹介してくれた弟の誕生日でした。
弟は15歳のときに、療術業に就こうと決めていたらしいです。つい最近知ったのだけれど。整体に関することも、今のわたしは弟の影響を受けていることが多いです。感謝。