「女は感情的」論が事態をややこしくさせる
女性脳、男性脳。よく聞きますよね、
科学的に証明されている事実は疑う余地もありません。
確かに私自身、感受性は豊かだと思うし涙もろい。生理というバイオリズムもあってイライラするときもある。ただ納得がいかない、「これだから感情的な女は」と片付けようとする男。
感情的と言ったって、エンエン泣き叫ぶわけでもないし、ヒステリックに怒鳴るわけでもない。女性の中ではわりと論理的で冷めている方だと思ってます。喧嘩で涙が流れてきても、頭の中は至って冷静。内容を整理して話す余裕くらいはある。
男性は感情的ではないというのか。そんなはずはない、酔った勢いだけで働く本能に感情がないとでも言うのだろうか。怒鳴ったり力技でねじ伏せたりしない、というだけで=感情的ではないということにはならない。
喜怒哀楽を顔に出さなければいいのだろうか。「今は冷静じゃないから話すのをやめよう」って、私のせいにしておいて本当は自分の怒りが抑えられなくなりそうだからなのでは?
一晩寝たところで何の感情も変わらない私はいつまで経っても冷静じゃないのだろうか。
結局は「感情的な女」という枠に相手をはめ込んで、男がその場をしのぐための逃げ文句なのではないかと感じる。
Twitterの呟きを見てもっともだと感じたのが、相手の言動で不快な気持ちになったとして、
その場で伝える→「感情的」「ヒステリック」
我慢する→「嫌だ」と言わなかったからOKと勘違い
限界がきて言う→「だったら最初から言え」「後から言うのは卑怯」
と言う風にまるめこまれて、伝えたい本質的な部分が伝わらないというもの。なぜ相手の気が済むように女が対処しなければならないのか。
だけど皮肉なことに、論理は感情に勝てないらしいよ。でなきゃ浮気や不倫なんてこの世に存在していない。正論は万能ではないんです。感情が人間のエネルギー源だったりする。
感情と論理のバランスを一人ひとりその場で計測できる機械でも発明されないかなぁ。
私は本当に今感情的なの?
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