【北陸歴史探訪②】勧進帳の舞台・安宅の関と「光る君へ」越前大河ドラマ館
安宅の関編の続きです。
平安沼の聖地、越前市
越前市は今年の大河ドラマの主役、紫式部が1年余りを過ごした地。
3月には北陸新幹線敦賀延伸開業もあり、注目の観光スポットとなっている。
越前たけふ駅
まず到着したのは越前たけふ駅。
北陸新幹線の最速達列車かがやき号が往復2便しか停車しない小規模駅ながら、なかなか立派な駅舎。
開業間もないせいか、駅舎併設の道の駅は縁日のように賑わっている。
お土産やスイーツが気になるが、食事処の座席が埋まる前にと少し早めの昼食を取ることにした。
私と夫はミニ越前そばとミニソースカツ丼。
トラは店内で多分一番高価なサーモンいくら丼。
腹ごしらえの後は大本命の越前大河ドラマ館へ。
駅からはシャトルバスが出ている。
武生中央公園
大河ドラマ館がある武生中央公園がなかなか素晴らしかったので先にご紹介。
公園内には子供が喜びそうなアスレチック遊具や大型遊具(アトラクション)を備えたミニ遊園地があった。
それらを取り囲むように、市立図書館、文化センター、アリーナ、温水プール、テニスコート、なんとスタバもある。
かつて公園ジプシーでならした私は、この街が子育て支援政策に力を入れていることが一目でわかった。
都会の人が見たらいまいち垢抜けない公園(越前市民の方ごめんなさい🙏)かも知れないが、同じような地方住みの私にとっては、こんな街で子育てがしたかったと思わせてくれる場所だった。
越前大河ドラマ館(しきぶきぶんミュージアム)
いよいよ大河ドラマ館へ。
ドラマ館では、ボランティアと思われる年配のガイドさんが大変熱心に説明をしてくれた。
いわく、
「以前、宣孝さんが太宰府から帰ってきて、まひろに宋の話や白居易の話をしたシーンがありましたよね。
あれが越前編への伏線なんですね。
実は当時の越前は太宰府に次いで日宋貿易が盛んな大国で、宋の人が住み着いていたんですよ。
為時さんは漢文学者なので宋の言葉が操れる。
だから越前の国司に大抜擢されるんです。
今月後半から始まる越前編は、最低4回は放送されると聞いています。
脚本の大石さん、どんなふうに描いてくれるか楽しみですねぇ~♪」
ガイドさんの"光る君へ"愛がひしひしと伝わってきて、こちらもつい推しモード全開でうなづいてしまう。
そう言えばSNS情報だったか、まひろは越前で道長のこと忘れたの?っていうくらい良い人が現れるとか現れないとか。
情報通のガイドさんにその真偽のほどを確かめたかったが、下世話な質問をしてトラや夫に呆れられそうなのでグッと堪えた。
ちなみに私は、道長とまひろの恋を応援する"さぶまひ"推し。(と言ってもドラマ内の2人の関係はソウルメイトの域に昇華しつつあるが)
一方のトラは従者の乙丸&百舌彦コンビを愛でる"オトモズ"推し。
しかし脚本の大石さん、お供のコンビがSNSでオトモズと騒がれることを狙って名付けたのだとしたらさすがである。
ミュージアムショップへと続く一画は、なんちゃってチームラボ。
巨大資本に頼らない手作り感が良き😊
最後は歴代大河ドラマ紹介コーナー。
手書き文字に大河ドラマ愛が溢れている。
紫式部公園
少し時間が余ったので、1キロほど離れた紫式部公園へ行ってみた。
紫式部公園は全国でも珍しい平安朝式の庭園。
こちらは紫式部が越前で作った歌。
後に夫となる宣孝のプロポーズを拒絶する内容らしい。
JR西日本の車内誌5月号表紙も紫式部公園だった。
紫ゆかりの館(紫式部と国府資料館)
次は紫式部公園横にある紫ゆかりの館へ。
こちらは大河ドラマ以前からある紫式部ミュージアム的なスポット。
為時パパと紫式部お国入りの行列。
すべて越前和紙を使った紙人形で作られているそう。
光源氏の恋人達の中で、自分がどの姫のタイプかを診断する「姫くじ」。
診断結果は、私もトラも夕顔の君だった。
そんなわけで、駆け足で巡った紫式部ゆかりの地。
ドラマはちょうどタイミング良く越前編へ突入ということで、ますます目が離せなくなりそうである。