まだ生きられそう…
不安は募る
実のところ、癌の宣告を受けてからというもの、その前後から何となく頭が重く、感覚で言えば熱が出る一歩手前のようで、それでも実際に体温計で測ると熱は無いという感じでした…
また、色々と作業をやったりしているときに、何をしているのか忘れていたり、話の途中で言葉が思い出せないなど、最近不思議と慌てることもありました…
これらはきっと肺癌が脳に転移している兆候なのかもと感じており、先週11日にMRI検査とPET検査を行ってからも、妙に気分が優れず、きっとまた悪い知らせを耳にしないといけないのかと、少々辟易していいたのも事実…個人的にはきっと転移している兆候なのだろうと感じてました…
それでも結果を聞かないと良くも悪くも、現状から進むこともできず、
ただただ悶々と過ごすのみ…
でも、頭を巡るものは、何故か常に悪い方悪い方へと導きたがる…
それを自分でも止められず、ただただ想像の世界で行ったり来たり…
やっぱり世の中、女神がいたとしても、わたしの命は救ってくれないか~♪
…などと自問自答の繰り返し…
…人間落ち込む時はとことん落ち込むようにできている…
運命の時を前にして
以前から大変お世話になっている海外のMBAやDBA等を日本にいながら履修できるシステムを構築された恩人の方と、藤ヶ丘駅にて待ち合わせ、色々とご意見を伺った。
病院の話、セカンドオピニオンの話、病気の話、色々な療法の話など…
自分の周りには色々とお世話になっている人がいて、その人たちの経験や考えを沢山聞けるだけ恵まれているのかも知れないと思っています。
今日も忙しい中、わたしに会いに来てくださり、本当に感謝しています。
そして運命の時
最初に本日初めて、これからのわたしの担当医になる呼吸器外科の先生と対面し、最初から懇切丁寧に肺癌について、そしてわたしの件について教えていただいた…
現状認識と肺癌の治療法、そしてわたしの病状と施す手法…
その結果、右肺上葉を切除するのが最も適切という判断に至りました。
わたしはまだ、先の11日に行ったMRI検査ならびにPET検査の検査結果を知らないので、先生に聞いてみると、転移は確認できなかったとのこと…
いや~、もう半分諦めていたのと、覚悟を決めていたので、本当にこれは不幸中の幸い…
これからは死と直面せず、生きることを目指せると素直に感動しました。
また今回癌と判断された右上葉の部分以外に、癌の疑いのある左右の下葉部分も、まだ癌といいきれるわけではないという判断から、その後の経過観察になるとの方針…
個人的には、右肺の部位3つのうちの2つ、左肺の2つの部位のうち1つの、3/5を最終結果として切ることを想像していたので、この面でも、本当に負担が減って助かったと正直思いました…
人間最後は神頼み… ブッダもキリストもムハンマドもありがとう、そして既に他界しているじいちゃんもばあちゃんも本当にありがとう… まだ、自分は生きていいんだね… そう思った次第…
いつ切るのか
先生には、転職したばかりで、ワクワクする仕事があるので出来るだけ早く切ってスッキリしたいと素直に言った。
既に11月の手術スケジュールは埋まっており、12月も残りは2枠とのことで、そのうちで一番早い13日に決定した。
10日に入院前のPCR検査、12日に入院、13日に手術、17日に退院予定、その後は1ヶ月自宅静養。
運動はNGだけどデスクワークは回復によっては可能との見解…
ということは、最短でリモートワークでリハビリして、年始からバリバリ働けるかも…
とりあえず、暗い雲が立ち込めていた今までから、何とか明るい未来が見え始めてきたような感覚…
呼吸器内科の先生との別れ
呼吸器外科の先生との対面の後、今までわたしの担当医だった呼吸器内科の先生との最後の検診…
ここでは、実際に先週受診したMRI検査ならびにPET検査の検査結果の説明がありました。双方の画像も拝見させていただきました。
検査結果は、MRI検査では脳への異常は見られず転移もしてなかったことと、PET検査で他の臓器には転移が確認できなかったということが判明しました。
また、現在肺癌が確定した右肺上部については、PET検査でもくっきりと色がついており癌の活動がみられるとのこと。ただ、その色も、グリーン色で、もっと活動していると赤やオレンジ色で表現されるらしく、それに比べるとまだ良い方だったみたいでした。
その他疑いのある肺の右下葉と左下葉にある結節影に関しては、PET検査では検知にいたらなかったため、今のところは、この部分も癌であるとは断言できないということでした。ただし、今後も定期的に検診することで、最低でも3年程度は経過観察していくとのことでした。
本当に、ホッとしました。
また、入院中にも病室の巡回で会えるでしょうと言ってくださり、本当に信頼に足る先生です。
個人的には、この呼吸器内科の先生には心底助けられましたし、今度の呼吸器外科の先生もお人柄を含め素晴らしい先生ですし、働いている方々も病院も信頼できる素晴らしい環境で、本当に一人ぼっちのわたしにはサポートが行き届いていて、患者の不安ができるだけ少なくなるように動いていただいてます。
わたしもそのサポートに応えて、スパッと覚悟を決めました…
最後に
もしかしたら、今日が「死と向き合う」ことから「未来と向き合う」ことへの転換点なのかも…
そうだとしたら、生きていられる分だけ精一杯生きさせてもらおう…
本当に心配をおかけした人たちに感謝です。
とにかく今は落とした体重をある程度戻すように、手術にたえれる体力を直前までつけるように努力します…
1日でも長く生きられることに本当に感謝です。まだまだ運命の女神は微笑んでくれているのかも… ありがとう!